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第2章
救出
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ルドルフ殿下は、まだ生きていた。
一体どういう理由で城の外に出たのかは知らないけれど。
彼は1人で外に出て、国王に対して不満を持つ民衆に捕まってしまった。
意識もある。
殴られたり蹴られたりしたのか、身体のあちこちに傷や痣があったけど、命に別状はない。
私は手錠を彼から外し、魔法で浮かせた。
「お、おい!」
私がいることに気づいた男が、叫ぶ。
「だ、誰だお前は? 一体どうやって――」
私はその質問に答えず、代わりに男を全力で睨みつけた。
「ひっ……!」
「……あなたが、殿下を誘拐したの?」
「ば、化け物っ」
私は自分の姿を確認する。
慌てて里から出てきてしまったものだから、完全に人間の姿に変身出来ていなかった。
子どもくらいの身長に、背中には片方だけ羽が生えている。
妖精族と人間族は姿形は似ているものの、完全に一致しているわけじゃない。
目の色だって、肌の色だって全然違う。
なんの知識もない人間たちからすれば、今の私は化け物にしか見えないだろう。
自分が妖精族であることを丁寧に説明する時間はなかったので、私は男を無視して空へ舞い上がる。
「か、返せ!」
男は地面で喚いていた。
「その子どもを返せ!」
男の叫び声を聞きつけた彼の仲間が、ぞくぞくと集まってくる。
彼らも男と同様、私の姿を見た途端、恐怖の色に染まった。
「うるさいなあ」
私は腕を軽く振る。
彼が落ちていた廃墟の一角を爆発させた。
「やっぱり人間って、下等生物なのね。殿下を誘拐したとしても、この状況が改善するはずないのに」
「なっ」
「何よ、あんた! 何様のつもり!?」
騒ぎ出す民衆。
私は最後に、彼らに忠告してあげた。
「教えておいてあげるわ。もうあなたたちが何をしようが、この国の崩壊は止まらない。必ず滅びる。もしも生き残りたいのであれば、さっさと他の国へ逃げることね」
逃げた先で、今までと同じような豊かな生活を送ることは不可能だろう。
しかし、死にたくないのであれば、彼らが出来る手段はそれしかない。
一体どういう理由で城の外に出たのかは知らないけれど。
彼は1人で外に出て、国王に対して不満を持つ民衆に捕まってしまった。
意識もある。
殴られたり蹴られたりしたのか、身体のあちこちに傷や痣があったけど、命に別状はない。
私は手錠を彼から外し、魔法で浮かせた。
「お、おい!」
私がいることに気づいた男が、叫ぶ。
「だ、誰だお前は? 一体どうやって――」
私はその質問に答えず、代わりに男を全力で睨みつけた。
「ひっ……!」
「……あなたが、殿下を誘拐したの?」
「ば、化け物っ」
私は自分の姿を確認する。
慌てて里から出てきてしまったものだから、完全に人間の姿に変身出来ていなかった。
子どもくらいの身長に、背中には片方だけ羽が生えている。
妖精族と人間族は姿形は似ているものの、完全に一致しているわけじゃない。
目の色だって、肌の色だって全然違う。
なんの知識もない人間たちからすれば、今の私は化け物にしか見えないだろう。
自分が妖精族であることを丁寧に説明する時間はなかったので、私は男を無視して空へ舞い上がる。
「か、返せ!」
男は地面で喚いていた。
「その子どもを返せ!」
男の叫び声を聞きつけた彼の仲間が、ぞくぞくと集まってくる。
彼らも男と同様、私の姿を見た途端、恐怖の色に染まった。
「うるさいなあ」
私は腕を軽く振る。
彼が落ちていた廃墟の一角を爆発させた。
「やっぱり人間って、下等生物なのね。殿下を誘拐したとしても、この状況が改善するはずないのに」
「なっ」
「何よ、あんた! 何様のつもり!?」
騒ぎ出す民衆。
私は最後に、彼らに忠告してあげた。
「教えておいてあげるわ。もうあなたたちが何をしようが、この国の崩壊は止まらない。必ず滅びる。もしも生き残りたいのであれば、さっさと他の国へ逃げることね」
逃げた先で、今までと同じような豊かな生活を送ることは不可能だろう。
しかし、死にたくないのであれば、彼らが出来る手段はそれしかない。
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