陰陽術全盛の平安時代から転生した陰陽師、現代世界で無双する~千年前と比べて今の時代の術者が弱すぎる。予言の御子と一緒に世界を救うため魔王に挑

千年後の陰陽師達が弱すぎるんだが……本当にこれで国を守れるの?
数多の妖怪を調伏し期待の新星と讃えられた安部春秋《はるあき》は、清明の命により都を跋扈する鬼を討つ事になった。
 交戦した鬼の将……鬼将の一人悪赤丸によると鬼の棟梁は、後に三代怨霊と恐れられる鬼神『平将公』その人だった。
 鬼神平将公の上洛を防ぐべく、結界を張る事になるのだが神霊級の存在を退ける為には優れた霊力を持つ贄が必要であった。姪の犠牲を避けるため春秋は自ら贄となる事を申し出る。
「姪御のために命を捨てる。その判断を出来るお前をどうして見捨てられようか? お前とて我が子孫なのだから……来世は平穏無事に生きよ。そして我が陰陽術の花開く世を見届けてくれ……」
 播磨の守・安倍晴明の計らいで令和の世に生を受けた俺は、土御門家と言う安部家の末裔……その分家に転生した。
 目覚めた彼を待っていたのは、平和に慣れ驚くほど稚拙な呪術を扱う陰陽師達だった。

「うわ……術練度が稚拙過ぎる」

こうして転生した主人公は、自覚したり自覚しなかったりしながら無双していく話。
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