幼なじみ(♂)に嫁いだ時点で詰んだ俺は、その正体が淫魔でも受け入れるしかない…

7人兄妹の次男として育った俺が、嫁いだのは親友(♂)でした…
この時点で詰んだのに、親友が淫魔の血を引いてるだとか………
………
……
俺、里山二琥(さとやまにこ)は里山家の次男として産まれた。
下に5人も弟妹が居たけれど、何だかんだで俺の人生そこそこ順調なんだと思っていた……

あの日…
母さんに呼ばれて急いで帰ると、何故か親友の田中亜嵐(たなかあらん)と母さんが並んで座って待っていて…

「こんな形でのプロポーズになっちゃってごめんな?でも俺、二琥だから結婚したいと思ってる。この気持ちは本当なんだ。…信じて欲しい…」
………
……
そして…
今日俺は亜嵐の家へと嫁いで来た…
外堀は既に固められてると悟った俺は、この結婚の利点を自分自身へと何度も言い聞かせ…
今日から俺は「亜嵐の嫁」としてこの家で同居を始める…
………
……
「…二琥、ごめん」

そう言って振り返った亜嵐は、俺のよく知る亜嵐なのだけど…何処か雰囲気が違っている?

「…後でちゃんと話すから…俺…もう…限界…」

亜嵐の香りが目の前で甘く広がると、その薄い唇が俺の唇を塞いだ……

「二琥可愛い…ごめん…気持ち良くするから…許してな……?」

………
……
もう後戻りは出来ないけれど…
親友→旦那様……の俺が知らない設定は多すぎた…
24h.ポイント 7pt
0
小説 34,913 位 / 183,778件 BL 8,818 位 / 23,741件