泡にならなかった人魚姫より、あなたへ
ねえ、あなたに一つ聞いてもいいかしら。
あなたも何か、泡にされそうになったことない?
◆
海の青は抱きしめてくれる。
けれど空の青は、どれほど手を伸ばしても届かない。
海の底で生まれた末の人魚姫は、そんな届かないものに憧れていた。
初めて海の上へ出た夜、嵐の中で王子を救った彼女は、人間の世界へ行くために声を捨てる。痛む足で陸を歩き、言葉を失った喉で想いを飲み込みながら、彼女は恋のそばに立ち続ける。
だが、憧れは時に残酷だ。愛した相手の視線の先に、自分はいない。救った事実も、捧げたものも、必ずしも報われるとは限らない。
誰かを愛することは自分を失うことなのか。
泡にならなかった人魚姫より、あなたへ。
あなたも何か、泡にされそうになったことない?
◆
海の青は抱きしめてくれる。
けれど空の青は、どれほど手を伸ばしても届かない。
海の底で生まれた末の人魚姫は、そんな届かないものに憧れていた。
初めて海の上へ出た夜、嵐の中で王子を救った彼女は、人間の世界へ行くために声を捨てる。痛む足で陸を歩き、言葉を失った喉で想いを飲み込みながら、彼女は恋のそばに立ち続ける。
だが、憧れは時に残酷だ。愛した相手の視線の先に、自分はいない。救った事実も、捧げたものも、必ずしも報われるとは限らない。
誰かを愛することは自分を失うことなのか。
泡にならなかった人魚姫より、あなたへ。
あなたにおすすめの小説
三年前、私は婚約者を捨てた
三年前、私は婚約者を捨てた。
嫌いになったわけではない。
他に好きな人ができたわけでもない。
ただ、彼の母に言われたのだ。
「あなたは、怜司を幸せにできますか」
その一言に答えられなかった美桜は、医師である婚約者・怜司の未来を壊すことが怖くなり、理由も告げずに東京を離れた。
誰も知らない海沿いの街で、ひとり静かに暮らす三年間。
忘れたかった。
でも、怜司の番号だけは消せなかった。
そしてある夜、かけるつもりのなかった電話が、三年ぶりに彼へつながってしまう。
愛していたから逃げた女と、置き去りにされても待ち続けた男。
発車ベルに消したはずのさよならが、もう一度、二人の時間を動かしはじめる。
切なくて、静かで、やさしい再会の恋愛短編。
✿ 私は夫のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
累計ポイント140万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
私は貴方を許さない
甘やかされて育ってきたエリザベータは皇太子殿下を見た瞬間、前世の記憶を思い出す。無実の罪を着させられ、最期には断頭台で処刑されたことを。
前世の記憶に酷く混乱するも、優しい義弟に支えられ今世では自分のために生きようとするが…。