3 / 4
新たな出会い&新たな聖女探し?
しおりを挟む私は、とある酒場でひっそりとお酒を飲んでいた。初めて飲んだが、これは美味しい。聖女は、お酒を飲むのを禁止とされている。
しかし、もう聖女からは足を洗った。これからは、普通の女性として過ごそう。
とはいえ、ひとりでこうやって毎日お酒を飲んで生きていくわけにもいかない。家庭がほしい。
酒場でこうやってお酒を飲んでいたら、誰かが話しかけてくれるだろうか。しかし、ナンパ待ちは少し危ないかもしれない。必ずしも、良い人がしてくるものではない。むしろ、ナンパはクズ男がすることが多い(偏見であるが)。
とりあえず、今は久しぶりのお酒を嗜むことにした。
ずっとチビチビと飲んでいたら、「おとなり、いいですか?」と、声をかけてくる、優しそうな笑顔の男性が来た。私は、「はい。どうぞ。」と、隣の席を譲った。
出会いの予感を感じる。
一方、王太子は私の姿を見失い、聖女奪還には失敗した。せめてもの、新しい聖女を探そうと、呪いや聖女等に詳しい教会に行き、話をした。
「ふむ。そちの国は、恐らく強い炎の力で呪われているのだな。その国は、とある時代に、王族によって冷遇され、奴隷にされかけた魔法使いが憤怒し、この国に命と引き換えに莫大な威力の呪いをかけたのである。つまり、普通の聖女やお祓い等では対応が出来ない。つまり、国を出ていった聖女の代わりを連れてくるのはよほど難しいだろう。」
王太子は、絶望した。自分のせいで、自分のせいで国を滅ぼしてしまった。もう、あの国に見せる顔がない。帰りたくない。
やはり、何年も粘ってでも、婚約を破棄してしまった聖女を説得するしかない。
そして、王太子は教会を出て、改めて聖女を説得する手を考えた。なにか、なにか無いかと。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる