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11章

197 休憩

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カグリア 視点

順調に終わるかと思ったが3回目が終わるとルナから置く場所がないから小屋を作ると言われた。

そうなるわよね。

仕方ないのであたしはリリスとクリスを休憩させることにした。

「リリスとクリス!休憩するわよ。」

「はーい!」

「う!」ゴキュゴキュゴキュゴキュ…

あたしは木陰にシートを敷きリリスとクリスに今朝ルナに渡されたが飲む暇がなかった飲み物を出した。

「ふぅー。リアお母さん、ティーちゃんはずっと動きっぱなしだけど休憩させないの?」

「あー…そうね。まだ眠くなってないみたいだし、たぶんルナが休ませるわよ。」

「…うん。」ナデナデ…

「…うにゅ。」スヤー…

リリスは眠り始めたクリスを抱き頭を撫で始めた。

あたし達がのんびり休憩をしていると水浴びしていた芋の蔓達が動きだし畑に向かって行った。

そして何をするのか眺めていると蔓達は葉っぱと蔓を使い畑を耕していた。

へ?

リリスもこの行動には驚いているらしく口が開いていた。

そしてあたし達が呆然と眺めている間に畑に畝が出来、芋蔓達はベッドに横たわるように畝に蔓を被せていった。

「あー…また、芋掘り出来るわね。」

「うう!当分は芋掘りしたくないよ。」

うん。正直あたしも疲れた。(主に精神的に)

「取れ過ぎたらルナがなんとかするわよ。(たぶん)」

あたしは何気ない親子の会話をしているとルナから小屋が完成したからリリス達を手伝いに寄越してということだった。

1時間で完成かぁ…
ルナは建築神でいけるんじゃないかしら?
本人は趣味だと言うんだけどね。

シュン!

あっ!ティーが来た!

「リリス!クリスと一緒に芋の並べ作業に行って。」

「ん?わかった。くーちゃん行こう!」

リリスはクリスを抱き上げ家の方に向かおうとした。

「ねーね!あきゃ!」

「ティーちゃん?どうしたの?」

ティーがリリス達を呼び止め芋山に近付いた。

「ねーね!ペタ!」

そう言い、ティーは芋山に張り付いた。

「え?なに?」

リリスは困惑しているようだ。

「ティーはね。芋ごと転移するから芋山に触ってと言っているのよ。」

「そうなの?」

「あい!」

リリスは芋山に片手を付けるとティーは貼りついたまま転移した。
そして、リリス達も同じように消えていった。

さて、あたしは後片付けをしつつ、ティーが芋山を持って行くか確認しないといけない。

シュン!

あら?もう戻って来たわね。

ティーは地面に着地し、あたしに次々と両手をにぎにぎして待っている。

「次はこれね。」とティーを芋山に貼り付けること3回、最後の山を見送りルナのもとに向かった。
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