上 下
213 / 381
12章

213 逃走失敗

しおりを挟む
キラティア 視点

元の場所に戻るとリアママがいた。

このおじいさん怪我しているからお願いします。

さて、保護者はみんな連れて来たし休憩にさっきのスルメを食べに離れようかな?スススス…

「ティー?逃げたらダメだよ?」

え!?…はい。
休憩したかった。ママからは逃げられない。
仕方ない絵本でも見て勉強するか。

僕は服から怪我の本を取り出し眺めた。

火傷は冷やして、捻挫は温める。
ふむふむ、絵本なのでページが少ないのであっという間に最後のページになった。

絵では傷を押さえている人と人を連れてくる人が描かれていた。

おや?あのおじいさん、目覚めたようだ。

しかし、あのおじいさんもう助からないとか、もう死ぬとか言いそうだ!
早く止めなきゃ!

僕はおじいさんに近付いた。

リアママが助けようとしているのだから大人しくしてなさい!

ピコ!

僕はおじいさんをピコハンで叩き気絶させた。

「おじいちゃん!!」

お姉ちゃんもうるさい!

ピコ!

うむ、静かになった。

しかし、リアママに怒られた。解せぬ…

これにやり方書いてるもん!

絵本を取り出しリアママに見せると納得したようである。

さて、オヤツでも食べるか。

「ねぇ、ティー!アルテミアさん連れて来てくれない?」

アルテミアさん?誰?

「健康診断受けた時に会ったでしょ?」

健康診断?

「じゃあ、覚えてるかな?ティーの誕生日会に来てたメガネをかけた紫髪のお姉さん。」

いたような気はするけど、あの時たらい回しにあったし覚えてない。

「それじゃあ。サンおじさんは覚えているかな?」

うん!サンおじは覚えてる!ママに似た人!
ナデナデが気持ちいい!

「サンおじさんに手紙を書くから届けてね。」

わかった!

リアママは手紙を書いて僕に渡した。

「この手紙をサンおじさんに渡して、紫髪のお姉さんを連れて来てね。」

わかった!紫髪のお姉さん連れて来ればいいのね。シュン!

僕はサンおじさんの魔力を辿って転移した。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

職業『お飾りの妻』は自由に過ごしたい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:3,456

侯爵夫人は子育て要員でした。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:284pt お気に入り:1,778

天使志望の麻衣ちゃん

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

はずれのわたしで、ごめんなさい。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:717pt お気に入り:5,730

皇子に婚約破棄されたので、悪役令嬢になりますね(今更感)

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:318

処理中です...