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14章

300 初心者講座

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レヴァン 視点

次の日

昼過ぎにキラティアがやって来た。
キラティアは火炎耐性のファイアーフォックスの毛皮の服を着て、背中に何かのツノを背負っていた。

え!?なに!?なんのツノ?

いくら鍛治の神でも特徴のあるツノなら予想は出来るが白いツノなんていくらでもある。想像つかん…
少し浄化の魔力を感じるからユニコーン系か?
まぁ…何か珍しいものなんだろ。

「よく来たなキラティア…本当に修行するのか?」

「あい!!」

キラティアは右手を挙げて返事した。

「はぁ…わかった。付いて来い。」

「あい!!」

俺はキラティアと資料室に向かい座学を教えるつもりだったが俺が話す事は既に知っていた。
というか…

「まず、注意点から…」

ぴんぽん!!

「ん?」

魔道具音が鳴りキラティアを見ると音が出るオモチャを押していた。

「あきゃっ!!」さっ!!

次にキラティアはスケッチブックを取り出し俺に見せた。
そこには俺が言おうとしたことが書かれていた。
どうやらルナールが教えたらしい。
その後次々と問題を出すが俺が問題出す前に書いて答えたので問題ないと判断した。



「あい!」

[クイズじゃねー!!]さっ!!

キラティアは俺が言おうとした言葉をスケッチブックに書いていた。

「あい!」

[というか先読みするな!]さっ!!

結局俺は問題を言えず座学は終了し実技に移行した。

「はぁ…まずは素材について説明するぞ。」

「あい!!」

キラティアは素材を一つ一つ手に取り見だした。
俺の説明はメモを取り、終われば質問攻め。
俺が知らない事も次々質問して来た。
流石に嘘をつく訳にはいかないのでわからない事はわからないと説明した。
するとキラティアは目を輝かせてメモ帳とは別の紙に書き出していった。

その後キラティアは飲み込みが早く一通り説明を終えてしまった。
こんなに教えるのが楽なのはルナール以来か…
というかルナールとカグリアがいるのだから俺要らなくないか?
…まぁいい。あとは実践で鍛えるだけだ。
さっさと基礎を教えてやれば帰ってくれるだろう。
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