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第八章・皇女・クリスティーナ。25
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それに、少し横に垂らした感じで前髪をアップにした。すると、クリスティーナが、よちよちと歩きながらこちらに来る。ニコニコと笑っていて機嫌が良さそうだ。
「あら、クリスティーナ。ママのところに会いに来てくれたの?」
「まんま……だっこ~」
座っている私にしがみついてきた。しかしビビアンとルルが慌ててこちらに来た。
「あっ……ダメですよ。皇女様。まだ皇女様もお着換え終わっていないのですから」
急いでクリスティーナを私から引きはがそうとするのだが、すると、さっきまで機嫌が良かったのにぐずりだす。
「ふえ~ん。まんま~」
手足をバタバタして嫌がりだす。どうやら着替えるより甘えたいようだ。このままだと支度が出来ない。ふう……仕方がないわね。
私はクリスティーナを抱っこする。そしてあやしながらビビアン達に
「私が支えてあやしているから、その間に支度をしてちょうだい」
「は、はい。分かりました」
顔を見合わせながらクリスティーナに話しかけて気を逸らさせると、その間に着替えと髪形をセットする。手早くやらないと嫌がるので毎回大変だった。最初はぐずぐずしているが、途中からは大人しくしていてくれた。
支度が終わる頃にレイヴァン様がクリスを抱っこして一緒に部屋に入ってくる。
「着替えは終わったか? おや……うちのお姫様達は随分と美しいな」
レイヴァン様は着替え終わった私達を見てそう言ってくる。近づくと私の頬とクリスティーナの頬に軽くキスをしてくれた。
「お待たせしてすみません。支度は出来ましたわ」
「そうか、では行くとしよう。民達がクリスティーナの顔見たさに、たくさん集まっているようだ」
「はい。レイヴァン様」
私はニコッと微笑むと右手でクリスティーナを抱っこし、もう片方の手をレイヴァン様の腕を絡める。そして広いバルコニーに向かった。
誕生祝いパーティーの前に外で集まっている民達に挨拶をしないといけない。皇女であるクリスティーナを一目見ようとたくさんの民達が皇宮の前に押し寄せていた。
一番高く全体を見渡せる方のバルコニーに行くとたくさんの歓声が。
「皇女~お誕生日おめでとうございます」
「皇女殿下、万歳」
「あら、クリスティーナ。ママのところに会いに来てくれたの?」
「まんま……だっこ~」
座っている私にしがみついてきた。しかしビビアンとルルが慌ててこちらに来た。
「あっ……ダメですよ。皇女様。まだ皇女様もお着換え終わっていないのですから」
急いでクリスティーナを私から引きはがそうとするのだが、すると、さっきまで機嫌が良かったのにぐずりだす。
「ふえ~ん。まんま~」
手足をバタバタして嫌がりだす。どうやら着替えるより甘えたいようだ。このままだと支度が出来ない。ふう……仕方がないわね。
私はクリスティーナを抱っこする。そしてあやしながらビビアン達に
「私が支えてあやしているから、その間に支度をしてちょうだい」
「は、はい。分かりました」
顔を見合わせながらクリスティーナに話しかけて気を逸らさせると、その間に着替えと髪形をセットする。手早くやらないと嫌がるので毎回大変だった。最初はぐずぐずしているが、途中からは大人しくしていてくれた。
支度が終わる頃にレイヴァン様がクリスを抱っこして一緒に部屋に入ってくる。
「着替えは終わったか? おや……うちのお姫様達は随分と美しいな」
レイヴァン様は着替え終わった私達を見てそう言ってくる。近づくと私の頬とクリスティーナの頬に軽くキスをしてくれた。
「お待たせしてすみません。支度は出来ましたわ」
「そうか、では行くとしよう。民達がクリスティーナの顔見たさに、たくさん集まっているようだ」
「はい。レイヴァン様」
私はニコッと微笑むと右手でクリスティーナを抱っこし、もう片方の手をレイヴァン様の腕を絡める。そして広いバルコニーに向かった。
誕生祝いパーティーの前に外で集まっている民達に挨拶をしないといけない。皇女であるクリスティーナを一目見ようとたくさんの民達が皇宮の前に押し寄せていた。
一番高く全体を見渡せる方のバルコニーに行くとたくさんの歓声が。
「皇女~お誕生日おめでとうございます」
「皇女殿下、万歳」
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