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第三章
※閑話:過去の世界で3:後編2
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そろそろ彼女が戻ってくるわねぇ……。
う~ん、最後に人間としての生活を楽しもうかしら。
そう思い立つと、私はすぐに彼女の体に入り、浮足立つ思いで、街へと赴いていった。
久しぶりに訪れた街並みは、数か月前に比べひどく寂れていた。
最近人間の世界各地でこういった現象が起こり始めていることは、風や大地の声から情報は得ている。
歪みによって生み出された不の螺旋。
これにあてられた人間は憎悪が増長し、荒れてしまう。
ふふ、さぁ~人間はこれからどうするのかしらねぇ~?
そんな事を考えながら歩いていると、バタバタバタと数人の足音が耳に届いた。
その音に立ち止まり振り返ってみると、そこには厳つい顔をした男3人が、私の方へ走って来ていた。
「おぃ、ねぇちゃん。女の一人歩きは危険だって言われなかったのか?」
「なぁ、ちょっとこいよ。楽しもうぜ」
強引に腕を掴まれ引き寄せられると、手首に鈍い痛みがはしる。
痛みに顔を歪め、男達に冷たい視線を投げると、私は掴まれていた腕を思いっ切り振り払った。
「ひゅ~、気の強い女だな」
「おいおい、これは上玉じゃねぇか!ボスのところへ連れて行く前に味見させてもらおうぜ」
ゲスな笑いを浮かべる男たちを一瞥すると、見定めるように眺めてみる。
う~ん、顔は好みではないわねぇ~。
でも体格は良いわぁ~、ごっつい感じで包み込んでくれそう。
それに……3対1ってシチュエーションは、ちょっと興味があるわね。
ただ……さすがにこの体に悪いわよね。
そんな事を考えていると、また強く腕を引き寄せられた。
「何だ嬢ちゃん、抵抗しないのか?さっきのは強がりか?ガハハッ」
「ハハッ、怯えて声も出ないんじゃないか」
どうしようかしら、ついていっちゃう?
う~~ん、でも彼女の体を守るっていっちゃったしねぇ……。
はぁ……やっぱりダメね……とっても残念だけれども、諦めましょう。
そう決め、彼らの手を振り払おうとした瞬間、少し高い少年の声が響いた。
「おぃ!お前たち何をしている!」
その声に男たちは煩わしそうに顔を向ける中、私も徐に振り返ってみると、そこには……ブレイクが剣を構え男たちを睨みつけていた。
「なんだ、お前?はっ、騎士の見習いじゃねぇか」
男はなめた様子でブレイクの傍へ寄っていくと、彼は慌てて剣を振りぬく。
しかし男はその剣を軽々受け止めると、ブレイクごと吹き飛ばした。
あらぁ~、すごいパワーねぇ~。
剣の技術だけならブレイクが上なのだろうけれど、あの体格差は厳しいわ~。
彼は壁に背中を強く打ち付け蹲る中、男は追い打ちをかけるようにブレイクへと迫っていく。
その姿に私はブレイクへ防御魔法を張ると、私を掴んでいた男を魔法で吹き飛ばした。
「おっお前、魔導師か」
「うん~?魔導師が何なのか知らないけど、その子にそれ以上手を出す様なら容赦しないわよ」
私は手に炎を浮かべて見せると、男へ向かって投げつけていく。
男は慌てた様子その炎玉を避けると、追い打ちをかけるように火の玉をどんどん飛ばしていった。
すると男は焦った様子で、一目散に走り去っていく。
その様子に倒れていた男たちは顔を真っ青する中、私はその男たちを吹き飛ばすと、通りはまた静かになった。
「大丈夫かしら?」
そっと蹲るブレイクへと手を差し出してみると、彼は項垂れた様子で小さく首を振った。
「……あなたは魔導師様だったのですね……。僕は全然あなたの事を知らなくて……こんな姿まで、見せてしまって、お恥ずかしい……」
ブレイクは力なくそう囁く中、私はそっと彼の頬へと手を伸ばす。
彼の頬に出来た傷に魔力を流していくと、跡形もなく消していった。
「ふふっ、助けてくれてありがとう。そんなに気を落とさないで、とっても格好よかったわよ」
彼の傍へしゃがみ込みそう笑みを浮かべて見せると、彼はなぜか私から視線を反らせた。
「僕は……ずっとあなたを探していました。もう一度会いたくて……」
「あら、そう言ってもらえて嬉しいわぁ~」
私は小さく笑うと、ブレイク頭へとそっと手を伸ばす。
すると私の手は彼によって止められた。
「子供扱いしないでください。僕は……僕はあなたの事が好きです」
彼は真っすぐに私を見つめる中、空いている手には黄色い一輪の華が咲き乱れている。
その華を私の前へ差し出したかと思うと、ブレイクは私を強く引き寄せ、そのまま唇にかぶりつく。
私の事を知り尽くした舌の動きに、甘い快楽が体を駆け巡っていった。
「んんん……っっ、うぅん……んんんっ、うぅっ……」
下半身が疼き次第に体の力が抜け熱が高まっていくと、そのまま彼の胸の中へ閉じ込められる。
小さく震える彼の腕に何か温かい気持ちがこみ上げてくるが……私は小さく首を振った。
「ごめんなさい、私もうこの街はこないのよ。今日が最後……だから」
そう呟くとブレイクは悲痛な表情を浮かべていた。
「どこへ行ってしまうのですか?」
ブレイクの震える声に視線を合わせると、私は彼の頬を両手で包み込む。
「遠くよ……もう二度と会う事もないわ」
そう話すと、私は彼の唇へ優しくキスを落とした。
舌を絡め深く深く奥へ入り込んでいくと、彼はそれに応えるように舌を絡ませ始める。
愛蜜が溢れ下着が濡れるのを感じる中、私は流れるように近くの空き屋へと、彼を引きずり込んだ。
すぐに彼の服を剥ぎ取り、大きくなった竿へ跨ると、ズブズブズブと一気に蜜の中へと挿入していく。
「待って……くっ、下さい……はぁ、はぁ、はぁ、……んんっ」
「あぁっ、はぁっ、あぁぁん、んんんっ……ふぅっ、あぁぁん、気持ちぃぃ……ひぃ、ぁぁん」
彼を感じる様に激しく腰を動かすと、彼の竿が硬くなっていく。
愛蜜が溢れ彼の竿に絡みついていく中、もう止まることは出来ない。
「あぁぁん、ひぃっ、ふぅあっ、あぁあああああ。イクッ、あぁんん……っっ」
そのまま彼の上で踊っていると、彼は私を求めるように抱きしめ、激しく腰を突き始める。
「あなた……ひどい人だ……、はぁ、っっ、もう会えないといいながも、僕を求めるなんて……っっ」
次第に激しくなる彼の動きに、体の力が抜けていくと、私は彼を求めるように抱きついた。
首筋へ舌をそわせ、彼の味を堪能する中、竿が深く私を突き上げる。
奥を突き上げられ頭が真っ白になっていく中、竿がビクビクッと震えると、私の中へ彼の液が注がれるのを感じた。
お互い荒い息を繰り返していると、突然に私を拘束する彼の腕の力が強くなった。
「離しません……、絶対に……。このままあなたを閉じ込めて……どこへも行かせない!」
「はぁ、はぁ、……ふふっ、ごめんね」
私はそっと魔力を集めると、体に風を纏い、彼の腕から逃れ、静かに移転魔法を展開していく。
床へ投げ出されていた黄色い華をそっと拾い上げると、私は小さく手を振って見せた。
「あなたのおかげで、とっても楽しかったわ。さようなら」
待ってくれと、私を捕まえようとする彼の姿を眺める中、次第に目の前が霞んでいくと、私はそのまま屋敷へと戻っていった。
う~ん、最後に人間としての生活を楽しもうかしら。
そう思い立つと、私はすぐに彼女の体に入り、浮足立つ思いで、街へと赴いていった。
久しぶりに訪れた街並みは、数か月前に比べひどく寂れていた。
最近人間の世界各地でこういった現象が起こり始めていることは、風や大地の声から情報は得ている。
歪みによって生み出された不の螺旋。
これにあてられた人間は憎悪が増長し、荒れてしまう。
ふふ、さぁ~人間はこれからどうするのかしらねぇ~?
そんな事を考えながら歩いていると、バタバタバタと数人の足音が耳に届いた。
その音に立ち止まり振り返ってみると、そこには厳つい顔をした男3人が、私の方へ走って来ていた。
「おぃ、ねぇちゃん。女の一人歩きは危険だって言われなかったのか?」
「なぁ、ちょっとこいよ。楽しもうぜ」
強引に腕を掴まれ引き寄せられると、手首に鈍い痛みがはしる。
痛みに顔を歪め、男達に冷たい視線を投げると、私は掴まれていた腕を思いっ切り振り払った。
「ひゅ~、気の強い女だな」
「おいおい、これは上玉じゃねぇか!ボスのところへ連れて行く前に味見させてもらおうぜ」
ゲスな笑いを浮かべる男たちを一瞥すると、見定めるように眺めてみる。
う~ん、顔は好みではないわねぇ~。
でも体格は良いわぁ~、ごっつい感じで包み込んでくれそう。
それに……3対1ってシチュエーションは、ちょっと興味があるわね。
ただ……さすがにこの体に悪いわよね。
そんな事を考えていると、また強く腕を引き寄せられた。
「何だ嬢ちゃん、抵抗しないのか?さっきのは強がりか?ガハハッ」
「ハハッ、怯えて声も出ないんじゃないか」
どうしようかしら、ついていっちゃう?
う~~ん、でも彼女の体を守るっていっちゃったしねぇ……。
はぁ……やっぱりダメね……とっても残念だけれども、諦めましょう。
そう決め、彼らの手を振り払おうとした瞬間、少し高い少年の声が響いた。
「おぃ!お前たち何をしている!」
その声に男たちは煩わしそうに顔を向ける中、私も徐に振り返ってみると、そこには……ブレイクが剣を構え男たちを睨みつけていた。
「なんだ、お前?はっ、騎士の見習いじゃねぇか」
男はなめた様子でブレイクの傍へ寄っていくと、彼は慌てて剣を振りぬく。
しかし男はその剣を軽々受け止めると、ブレイクごと吹き飛ばした。
あらぁ~、すごいパワーねぇ~。
剣の技術だけならブレイクが上なのだろうけれど、あの体格差は厳しいわ~。
彼は壁に背中を強く打ち付け蹲る中、男は追い打ちをかけるようにブレイクへと迫っていく。
その姿に私はブレイクへ防御魔法を張ると、私を掴んでいた男を魔法で吹き飛ばした。
「おっお前、魔導師か」
「うん~?魔導師が何なのか知らないけど、その子にそれ以上手を出す様なら容赦しないわよ」
私は手に炎を浮かべて見せると、男へ向かって投げつけていく。
男は慌てた様子その炎玉を避けると、追い打ちをかけるように火の玉をどんどん飛ばしていった。
すると男は焦った様子で、一目散に走り去っていく。
その様子に倒れていた男たちは顔を真っ青する中、私はその男たちを吹き飛ばすと、通りはまた静かになった。
「大丈夫かしら?」
そっと蹲るブレイクへと手を差し出してみると、彼は項垂れた様子で小さく首を振った。
「……あなたは魔導師様だったのですね……。僕は全然あなたの事を知らなくて……こんな姿まで、見せてしまって、お恥ずかしい……」
ブレイクは力なくそう囁く中、私はそっと彼の頬へと手を伸ばす。
彼の頬に出来た傷に魔力を流していくと、跡形もなく消していった。
「ふふっ、助けてくれてありがとう。そんなに気を落とさないで、とっても格好よかったわよ」
彼の傍へしゃがみ込みそう笑みを浮かべて見せると、彼はなぜか私から視線を反らせた。
「僕は……ずっとあなたを探していました。もう一度会いたくて……」
「あら、そう言ってもらえて嬉しいわぁ~」
私は小さく笑うと、ブレイク頭へとそっと手を伸ばす。
すると私の手は彼によって止められた。
「子供扱いしないでください。僕は……僕はあなたの事が好きです」
彼は真っすぐに私を見つめる中、空いている手には黄色い一輪の華が咲き乱れている。
その華を私の前へ差し出したかと思うと、ブレイクは私を強く引き寄せ、そのまま唇にかぶりつく。
私の事を知り尽くした舌の動きに、甘い快楽が体を駆け巡っていった。
「んんん……っっ、うぅん……んんんっ、うぅっ……」
下半身が疼き次第に体の力が抜け熱が高まっていくと、そのまま彼の胸の中へ閉じ込められる。
小さく震える彼の腕に何か温かい気持ちがこみ上げてくるが……私は小さく首を振った。
「ごめんなさい、私もうこの街はこないのよ。今日が最後……だから」
そう呟くとブレイクは悲痛な表情を浮かべていた。
「どこへ行ってしまうのですか?」
ブレイクの震える声に視線を合わせると、私は彼の頬を両手で包み込む。
「遠くよ……もう二度と会う事もないわ」
そう話すと、私は彼の唇へ優しくキスを落とした。
舌を絡め深く深く奥へ入り込んでいくと、彼はそれに応えるように舌を絡ませ始める。
愛蜜が溢れ下着が濡れるのを感じる中、私は流れるように近くの空き屋へと、彼を引きずり込んだ。
すぐに彼の服を剥ぎ取り、大きくなった竿へ跨ると、ズブズブズブと一気に蜜の中へと挿入していく。
「待って……くっ、下さい……はぁ、はぁ、はぁ、……んんっ」
「あぁっ、はぁっ、あぁぁん、んんんっ……ふぅっ、あぁぁん、気持ちぃぃ……ひぃ、ぁぁん」
彼を感じる様に激しく腰を動かすと、彼の竿が硬くなっていく。
愛蜜が溢れ彼の竿に絡みついていく中、もう止まることは出来ない。
「あぁぁん、ひぃっ、ふぅあっ、あぁあああああ。イクッ、あぁんん……っっ」
そのまま彼の上で踊っていると、彼は私を求めるように抱きしめ、激しく腰を突き始める。
「あなた……ひどい人だ……、はぁ、っっ、もう会えないといいながも、僕を求めるなんて……っっ」
次第に激しくなる彼の動きに、体の力が抜けていくと、私は彼を求めるように抱きついた。
首筋へ舌をそわせ、彼の味を堪能する中、竿が深く私を突き上げる。
奥を突き上げられ頭が真っ白になっていく中、竿がビクビクッと震えると、私の中へ彼の液が注がれるのを感じた。
お互い荒い息を繰り返していると、突然に私を拘束する彼の腕の力が強くなった。
「離しません……、絶対に……。このままあなたを閉じ込めて……どこへも行かせない!」
「はぁ、はぁ、……ふふっ、ごめんね」
私はそっと魔力を集めると、体に風を纏い、彼の腕から逃れ、静かに移転魔法を展開していく。
床へ投げ出されていた黄色い華をそっと拾い上げると、私は小さく手を振って見せた。
「あなたのおかげで、とっても楽しかったわ。さようなら」
待ってくれと、私を捕まえようとする彼の姿を眺める中、次第に目の前が霞んでいくと、私はそのまま屋敷へと戻っていった。
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