つぼみほころぶ頃に
この物語は心因性失声症の少年と、それに向き合った音楽教師のお話。三日月を椿色にした少年は大人になった今も彼女を慕い続けている。
アルファポリス第4回ホラー・ミステリー小説大賞900作品/20位作品。
妖艶さを持つ雪乃さんの心理描写が天才的だと思います。
一切語ることのない心の情景を
周りから攻めて描き切った感じ。
昨日から場所を変えて2回ほど
読ませていただきましたが、
甘美でもあり、辛くもあり。
未来の明るい光も見えます。
特に、
雪乃さんの健全な心の成長と、
それを阻んでいた淫靡な成長、
すべて取り込んだ姿。
平成六年の再会。
このときの表情を心の吐露なく
描き切っているところが、
天才的と思った次第です。
深さと凄みを味わった感覚を
きちんと表現するって難しいですが
思ったことを知ってる単語を駆使して
書かせていただきました。
事象すべてを昇華させて生きる雪乃さん。
美しい仕上がりであることは
間違いないです。
滅多に読むことない小説系ですが、
右に左にと感情を揺さぶられました。
良き出会いに感謝いたします。
ミステリーというより官能要素の見せ方が上手いです。
最初は低学年の小学生がそんな事する⁉って驚きました。
しかし、令和という今の時代だからこそ色んな事を考えさせられる作品です。
世の中が多彩な事に寛容になって容認される異質も増えて来てはいるものの異質なものを受け入れられないという文化はまだ根強く残っていると思うし、犯罪など受け入れてはいけない異質も存在すると思う。
その線引は難しく問題の渦中にいる人物や向き合う人々が各々の葛藤や苦悩の末に導き出した決断に自分の価値観のみでどこまで踏み入って良いのかと考えさせられました。
読みごたえある作品を作って下さりありがとうございます、これからも応援してますので頑張って下さい。