『✓』チェック

目を覚ました時、青年には何一つ記憶がなかった。

 自分の名前。
 過去。
 なぜ生きているのか。

 全てが空白だった。

 そんな彼に与えられた名前は――『ブラッド』。

 窓のない施設で、公安直属の特殊部隊に管理されながら、彼はある“任務”を命じられる。

 殺せ、と。

 頭が溶けるような、腐った甘い匂いを纏う化け物たちを。

 人間の皮を被り、社会に紛れ込む異形。
 血を操る力を持つブラッドだけが、それらを殺すことができた。

 なぜ自分は戦えるのか。
 なぜ怪物を殺さなければならないのか。
 そして、自分は本当に人間なのか。

 任務を重ねる度、失われた記憶の断片が少しずつ蘇っていく。

 だがその先に待っていたのは……。

 これは、“ブラッド”と呼ばれた青年が、自らの記憶と存在理由を追い求める現代ダークファンタジー。


グロテスクな表現をする時は題に*を付けます。
24h.ポイント 14pt
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