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第194話 第三王子はさらに晒される!
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父上と母上が来賓席に座っているだと! サプライズにも程があるぞ! 昨日確かに父上達がフロンシニアスに帰るのをしっかり見てたぞ! ちゃんと見送ったはずなのに…… なんで今日、ここに居るんだ!? と困惑する『シュウ』です。父上と母上に嵌められました。
学院長は登壇し、演台の前で、
「私がトレスベン学院学院長のポウジン・グランドだ! 三号生の諸君、見事立派な紳士淑女《ボディービルダー》になってくれた。私は嬉しく思う。ここに特別にウツマツボックリ・オネェ・デラックス国王陛下と王女アイリス・オーザン・デラックス様がおみえになっておる。国王陛下をはじめアイリス様、ハンマー・オーガ・パワーネット公爵を中心に我が学院から三号生も加わり、ここアルラサンド王国では近年稀に見る発展をしている。これは喜ばしい事である。良く頑張ってくれた、感謝する。 以上が私からの諸君に送る祝辞だ! これより、ウツマツボックリ・オネェ・デラックス国王陛下よりお言葉をいただく、心して聞くように! では、国王陛下お願い致します」
学院長から促され、ウツボ様が登壇した。
「ウツマツボックリ・オネェ・デラックスである。ここで皆に紹介しておきたい方がいる。非公式ではあるが、我がアルラサンド王国同盟国フロンシニアス王国国王ブルース・マリエス・アルパトス殿である。隣に居られるご婦人はブルース殿お妃であるセリーナ・カイル・アルパトス王妃である。三号生にはアルラサンド王国国民に成り代わり感謝する。諸君らの活躍を目にし、我が国の未来が安泰だと確信する。ブルース殿、一言お願いして良いだろうか?」
「ウツマツボックリ殿の頼みとあらば、喜んでされて頂こう」
――!? ハァ? なんで母上まで登壇する? 父上までならわかるが、母上まで登壇するなんて…… トラブルの未来しか見えない……
「まあ、フロンシニアスの国王様って凄いイケメンだわ!」
「おい、王妃様もスゲー美人だな!」
「美男美女のお似合いのご夫妻ね!」
「あんなご夫妻の子供に生まれたら私も美人になれたのかしら」
――在校生よ! その息子がモブ顔の僕なんですが……
在校生から父上と母上への称賛の声が聞こえて来た。
「三号生の諸君、卒業おめでとう。フロンシニアス王国国王ブルース・マリエス・アルパトスである。諸君らも知っておると思うが、アルラサンド王国とは固い絆で結ばれた同盟国である。未来永劫この固い絆は違えることは無いであろう。私もウツマツボックリ殿の案内で魔導具なるものを見せてもらった。この魔導具には三号生の諸君質が深く関わっていると聞いている。未来ある諸君らに多大な期待をかけられているウツマツボックリ殿が羨ましく思う。そして、理解と指導力のあるウツマツボックリ殿の統治化の生まれ育った事に感謝すべきだと私は思う。お互いの国の発展のため、これからの諸君ら精進を期待する」
父上は僕に関することは一切言わなかった。前々から僕は王族と言う身分を偽り、平民として学院にいることを伝えておいていたので、その事を覚えていてくれいたのだろう。父上ありがとう! まあ、三号生にはバレているけど在校生には秘密となっていた。
父上が演台から離れると、どういうわけか母上が演台の前に立った。父上の顔を見ると『なんでセリーナ!? お前が?』という表情をしていた。
「フロンシニアス王国王妃セリーナ・カイル・アルパトスですわ。三号生のみなさん、ご卒業おめでとうございます」
――母上はきっとフロンシニアス王国とアルラサンド王国の良好な関係をアピールするために気さくな王妃を演じているのだろう……
「シュウちゃん! ちゃんとママ達、シュウちゃんの卒業式に来たわよ!」
――!?!? 何言ってンだ! この人?
「えっ!? ママ? シュウちゃん?」
「なに? どうしたの? えっ? この学院に王子様が居るの?」
「そんな話し初めて聞いたわ!」
「ハァ? 誰よ? 誰が王子様なのよ!」
「フロンシニアスの王子様がこの学院に留学してたってこと?」
「いや、マジで? 知らなかったわ」
母上の爆弾投下により在校生はざわめき始めた。
父上、ウツボ様、学院長の顔は『あちゃー、この人やってくれちゃッよ!』という表情を浮かべていた……
三号生のみんなも『折角、今までシュウの頼みで情報を漏らさなかったのに…… 何してくれてるンだよ。この人は!』という疲れきった顔をしていた……
「シュウちゃん! カッコ良かったわよ!」
止めの一撃として、僕に向けてガン見で手を振り始めた。
「えっ? あの人が王子様?」
「全然印象に無いわ! あれで王族なの?」
「遺伝って恐いわね」
「王族のオーラをあの人から全然感じなかったわ」
在校生のみなさんの生温かい目が僕に集中する!
――こうなるのが嫌で内緒にしてたのに! やっぱり、この人は地上最恐のトラブルメーカーだったよ…… またもや晒し者に……
結局、卒業式は地上最恐のトラブルメーカーによってグダグダになり、閉式となった……
学院長は登壇し、演台の前で、
「私がトレスベン学院学院長のポウジン・グランドだ! 三号生の諸君、見事立派な紳士淑女《ボディービルダー》になってくれた。私は嬉しく思う。ここに特別にウツマツボックリ・オネェ・デラックス国王陛下と王女アイリス・オーザン・デラックス様がおみえになっておる。国王陛下をはじめアイリス様、ハンマー・オーガ・パワーネット公爵を中心に我が学院から三号生も加わり、ここアルラサンド王国では近年稀に見る発展をしている。これは喜ばしい事である。良く頑張ってくれた、感謝する。 以上が私からの諸君に送る祝辞だ! これより、ウツマツボックリ・オネェ・デラックス国王陛下よりお言葉をいただく、心して聞くように! では、国王陛下お願い致します」
学院長から促され、ウツボ様が登壇した。
「ウツマツボックリ・オネェ・デラックスである。ここで皆に紹介しておきたい方がいる。非公式ではあるが、我がアルラサンド王国同盟国フロンシニアス王国国王ブルース・マリエス・アルパトス殿である。隣に居られるご婦人はブルース殿お妃であるセリーナ・カイル・アルパトス王妃である。三号生にはアルラサンド王国国民に成り代わり感謝する。諸君らの活躍を目にし、我が国の未来が安泰だと確信する。ブルース殿、一言お願いして良いだろうか?」
「ウツマツボックリ殿の頼みとあらば、喜んでされて頂こう」
――!? ハァ? なんで母上まで登壇する? 父上までならわかるが、母上まで登壇するなんて…… トラブルの未来しか見えない……
「まあ、フロンシニアスの国王様って凄いイケメンだわ!」
「おい、王妃様もスゲー美人だな!」
「美男美女のお似合いのご夫妻ね!」
「あんなご夫妻の子供に生まれたら私も美人になれたのかしら」
――在校生よ! その息子がモブ顔の僕なんですが……
在校生から父上と母上への称賛の声が聞こえて来た。
「三号生の諸君、卒業おめでとう。フロンシニアス王国国王ブルース・マリエス・アルパトスである。諸君らも知っておると思うが、アルラサンド王国とは固い絆で結ばれた同盟国である。未来永劫この固い絆は違えることは無いであろう。私もウツマツボックリ殿の案内で魔導具なるものを見せてもらった。この魔導具には三号生の諸君質が深く関わっていると聞いている。未来ある諸君らに多大な期待をかけられているウツマツボックリ殿が羨ましく思う。そして、理解と指導力のあるウツマツボックリ殿の統治化の生まれ育った事に感謝すべきだと私は思う。お互いの国の発展のため、これからの諸君ら精進を期待する」
父上は僕に関することは一切言わなかった。前々から僕は王族と言う身分を偽り、平民として学院にいることを伝えておいていたので、その事を覚えていてくれいたのだろう。父上ありがとう! まあ、三号生にはバレているけど在校生には秘密となっていた。
父上が演台から離れると、どういうわけか母上が演台の前に立った。父上の顔を見ると『なんでセリーナ!? お前が?』という表情をしていた。
「フロンシニアス王国王妃セリーナ・カイル・アルパトスですわ。三号生のみなさん、ご卒業おめでとうございます」
――母上はきっとフロンシニアス王国とアルラサンド王国の良好な関係をアピールするために気さくな王妃を演じているのだろう……
「シュウちゃん! ちゃんとママ達、シュウちゃんの卒業式に来たわよ!」
――!?!? 何言ってンだ! この人?
「えっ!? ママ? シュウちゃん?」
「なに? どうしたの? えっ? この学院に王子様が居るの?」
「そんな話し初めて聞いたわ!」
「ハァ? 誰よ? 誰が王子様なのよ!」
「フロンシニアスの王子様がこの学院に留学してたってこと?」
「いや、マジで? 知らなかったわ」
母上の爆弾投下により在校生はざわめき始めた。
父上、ウツボ様、学院長の顔は『あちゃー、この人やってくれちゃッよ!』という表情を浮かべていた……
三号生のみんなも『折角、今までシュウの頼みで情報を漏らさなかったのに…… 何してくれてるンだよ。この人は!』という疲れきった顔をしていた……
「シュウちゃん! カッコ良かったわよ!」
止めの一撃として、僕に向けてガン見で手を振り始めた。
「えっ? あの人が王子様?」
「全然印象に無いわ! あれで王族なの?」
「遺伝って恐いわね」
「王族のオーラをあの人から全然感じなかったわ」
在校生のみなさんの生温かい目が僕に集中する!
――こうなるのが嫌で内緒にしてたのに! やっぱり、この人は地上最恐のトラブルメーカーだったよ…… またもや晒し者に……
結局、卒業式は地上最恐のトラブルメーカーによってグダグダになり、閉式となった……
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