不妊を理由に離縁された私は、孤児院の後見人に恋をする
子を授からないことを理由に、夫とその家から一方的に切り捨てられたミレイユ。
行き場を失った彼女が身を寄せたのは、王都外れの小さな孤児院だった。
そこで出会ったのは、普段は氷のように無口なのに、子どもたちの前でだけ柔らかく笑う後見人の伯爵オルフェール。
最初はただ働き口を得ただけのはずだった。けれど、泣き虫の子、意地っ張りの子、甘えることを忘れた子たちに囲まれながら、ミレイユは少しずつ“家庭”のぬくもりを取り戻していく。
やがて、子ができなかった原因が元夫にあったと判明する。
家名を守るため、世間体のため、元夫は彼女を呼び戻そうとするが、もう遅い。
彼女が欲しかったのは、血筋のための結婚ではなく、誰かと心を寄せ合って育てる日々だったのだから。
これは、捨てられた女が別の愛を拾う話ではない。
失ったはずの“家庭”を、自分の意思で作り直していく物語。
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