国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました。もう聖女はやりません。

 聖女は217歳!?

 ルティシア国の聖女であるニーナは、不老不死の存在として国を200年間支えていた。
 ルティシア国境のみに発生する瘴気の浄化や人々の治癒。
 ニーナは毎日人々のために聖女の力を使い続けていた。

 しかし、ある日突然王子に国外追放を言い渡される。
 それも聖女の座を恋人に渡したいという馬鹿らしい理由で……

 聖女の力を奪われ追放されたニーナは、隣国セレンテーゼ帝国の大賢者に弟子入りを決意する。

「力が使えないなら知識をつければいいわけよ」


 セレンテーゼの大賢者フェルディナンドはルティシア嫌いで有名だったが、なぜかニーナには優しくて……

「貴女の目を見れば誠実な人であることくらい分かります」

 フェルディナンドのもとで暮らすことになったニーナは、大賢者の弟子として街の人々の困りごとを助けていく。
 人々の信頼を勝ち取り、ついには皇帝陛下にも認められるニーナ。


 一方、ルティシアでは新聖女が役目を果たせず国が荒れ始めていた。
 困り果てた王子はニーナの力を借りようとするが……


 ニーナを追放したルティシア、受け入れたセレンテーゼ。
 それぞれが異なる問題を抱え、やがて聖女の力に翻弄され始める。

 その裏には糸を引く人物がいるようで……。

※ふんわり設定です
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