言葉を纏う

この世界では、人は“言葉”を纏う。
正義を纏う者はヒーロー。負の感情から生まれた言葉を従える者はヴィラン。だが、その違いを説明できる者はいない。
希少な四字熟語《明鏡止水》を纏う調律師・一水は、ヒーロー協会に保護されながら暮らしていた。
そんな彼に執着するのは、S級ヒーロー《疑心暗鬼》の鷺ノ宮慧。相性最悪と噂される二人だったが、鷺ノ宮はなぜか一水を手放そうとしない。
しかし四字熟語を纏う者には、“試練”があった。
それは、死んだ前任者の未練を引き継ぐこと。
明鏡止水の前任者が最後に望んだものは、復讐ではない。
——「自分は、本当に愛されていたのか」を知ることだった。
言葉と記憶に侵食されながら、一水は過去を追い始める。

イラストはAIです。
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