黄昏の錬金術師と万能貨幣【第一章】

​『黄昏の錬金術師と万能貨幣』内容紹介文
​【金こそ力】金をつぎ込むほど強くなる、変わり者の錬金術師。
これは、金勘定から始まる本格派成り上がりファンタジー!
​「世の中の問題の99%は金で解決できる」
そう嘯く守銭奴の少年、キャシュ・マネーフォード。彼は、古代の錬金術【金銭強化(マネー・ブースト)】の使い手だ。

対価として支払った金の額に応じて、身体能力を爆発的に向上させる唯一無二の力。大金をつぎ込めば竜さえ屠る力を得るが、効果が切れると激しい虚脱感と懐の寒さに襲われる。

彼の夢はただ一つ、商業都市ゴルディアの一等地に自分の店を構えること。
​だが、現実は厳しい。

数十年前の大災害「バーンシュタインの悲劇」以来、「錬金術は災厄を呼ぶ」という偏見が世界を覆っていた。

没落した錬金術師の名家「マネーフォード」の血を引く彼は、その過去を隠し、日銭を稼ぐのがやっとの毎日。自作の怪しげなアイテムを並べた露店は、自警団に目をつけられる始末。

​そんな彼の運命が、二つの奇妙な出会いによって動き出す。

​一人は、才能を秘めた貧乏魔法使いの少女・リラ。

病気の母親を抱え、絶望の淵にいた彼女に、キャシュは「これは未来への投資だ」と嘯き、手を差し伸べる。


​そしてもう一羽は、簡単なペット探し依頼で見つけた、自称“賢者”のニワトリ・ソクラテス。

「我輩は、汝に『投資』する価値を見出した」
なぜか人間の言葉を流暢に操り、尊大な態度で哲学を語るこのニワトリは、キャシュの旅に強引に同行してくるのだった。

​守銭奴の少年と、貧乏魔法少女、そしてまさかの人外(ニワトリ)系賢者。
奇妙なパーティの歯車が噛み合った時、小さな人助けは、やがて国家を揺るがす巨大な陰謀の渦へと彼らを巻き込んでいく。

​森の奥で遭遇する、野盗とは思えぬほど統率の取れた謎の部隊。

彼らがキャシュに向かって口にした、忌まわしき一族の名「マネーフォード」。
そして、世界の理を歪める「賢者の石」の影――。

​金が全ての少年が、仲間というプライスレスな資産を得て、本当の「価値」を見つけ出す物語。

迫りくる帝国の脅威と、錬金術に刻まれた世界の歪みに、彼らはどう立ち向かうのか。

​金勘定の先に、世界の真実が待っている。

本格派マネー・ファンタジー、ここに開幕!
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