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第27話 従者と仕立

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マリアは白軍のマルコス将軍の一番下の妹の娘で、

マリアの母は、

エドワーズ商会の会頭に嫁入りし、

産まれたのがマリアだった。

エドワーズ商会は手広く商売をしており、

マリアの父が、

マリアの母のドレスの仕立ての関係でマルコス家に行った時に、

お互い一目惚れして、

大恋愛の上で結婚したそうだ。

マルコス将軍の家は侯爵家で、

エドワーズ商会の会頭と言えど二人には身分差があった。

しかしマリアの母は末娘ということもあり、

マルコス将軍も含め、

家族全員マリアの母に甘く、

エドワーズ商会はとても裕福で、

一応男爵位を持っていたので、

多少揉めたもののなんとか結婚できたそうだ。

そんな話をマリアはジュリアにドレスの布地を当てながら語った。

「私もいつかは父母のように素敵な結婚をしたいのですが中々いいご縁がなくて……」

マリアは苦笑しながら語った。

マリアが自分からそんな話をし始めたわけではなく、

話を促したのは、

ドレスの布地を選んでいるジュリアの側で、

特になにもすることがなく、

かといって居眠りすると怒られる、

暇をもて余したフィーだった。

「へぇー。マリア様性格もよくて美人なのに。

きっと白爺が裏で邪魔してるんじゃない?

白爺マリア様なら、

目の中に入れてグッチャグッチャにかき混ぜられてもいたくないって言ってたよ!!( ´_ゝ`)!!」

「…………いくらマルコス将軍でもそれは痛いわよ。」

グロいフィーの発言に対して、

ジュリアはため息をつきながら言った。

そんな二人を見ながら、

マリアは微笑ましそうにクスクス笑った。

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