笑顔のスペクトル
雨上がりの帰り道、キミとのファーストキスは ほのかに甘い味がした――
梅雨のある日、高校二年の山城涼(やましろりょう)は放課後の図書室で勉強をしていた。というのも、一週間後に期末テストが実施されるからだ。
そして区切りの良いところまで勉強を終え、帰宅しようとしたその時、タイミングの悪いことに雨が降ってきてしまう。
ただ、彼は折りたたみの傘を持ってきているので雨に濡れることはない。
ゆえに淡々と生徒昇降口(下駄箱の前)へ移動したのだが、そこには幼馴染みで同じ団地に住んでいる名越夏帆(なごしかほ)の姿が――。
当然、ふたりは相合傘で一緒に帰ることになるのだが……。
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