旅人書房と名無しの本(古書編)
旅人書房に、星空出版社の職員がやって来た。
「貴方にお届け物です」
出版社の職員を名乗る小柄な男から渡されたのは、しわくちゃの茶封筒だった。
何が目的なのか?
なぜ俺なのか?
聞きたいことは山ほどあるが、
それよりも、中身が気になるので、
彼の前で封筒を開ける。
その中身は、予想通り図鑑位の大きさの本だった。
古びた錆色の表紙には何も書かれていない。
勿論、作者も不明。
そして、所々に爪痕や切り傷がある。
「やれやれ、これの送り主は何がしたいんだ…」
顔を上げると、そこにはもう男の姿はなかった。
恐らく、この本のテーマは“別れ”だ。
開いた瞬間に目に入った目次を見れば分かる。
もしかして、この本を書いたのはあの男なのか?
そんなどうでもいい事を考えながら、
俺はページを捲り、
この本を最後まで読むことにした。
「貴方にお届け物です」
出版社の職員を名乗る小柄な男から渡されたのは、しわくちゃの茶封筒だった。
何が目的なのか?
なぜ俺なのか?
聞きたいことは山ほどあるが、
それよりも、中身が気になるので、
彼の前で封筒を開ける。
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