転生監査機関RAC

もはや、ありふれた言葉となった「転生」。

多くの場合、それは死した者が大いなる力――いわゆるチート能力を与えられ、第二の人生を歩むことを意味する。

その形は千差万別。
赤子として新たな生を受ける者。
前世の姿を保ったまま、異世界へ降り立つ者。

いわばそれは、前世を全うできなかった魂たちへの“救済”である。


だが、本当に転生は救済なのか?


過ぎた力は、弱き魂を救うとは限らない。
器なき者に分不相応な力を与えたところで、その本質は変わらない。
時にそれは世界を歪め、人々の尊厳を踏みにじり、やがてひとつの異世界そのものを破壊する災厄となる。

そんな転生者たちを監査し、必要とあらば執行する機関が存在する。


その名は――「転生監査機関RAC」。

執行官ドゥーは、特殊第六執行部隊の仲間たちと共に、世界を蝕む転生者たちの執行任務へ赴く。

これは英雄譚でも冒険譚でもない。
”救済”の失敗作を処理する、異世界監査記録である。


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