遠ざかる背中
毎年お盆に帰省し、祠の火を家に持ち帰る――
母が生前繰り返していた“しきたり”を、健一はただの迷信だと思っていた。
母が亡くなった年、初めて帰らなかった夜から、
彼は“自分の後ろ姿”を追う奇妙な夢を見るようになる。
夢の中の背中は日ごとに遠ざかり、ついには母の声が彼を引き戻す。
不安に駆られて村へ戻った健一は、
祠の青白い火を分けてもらい、仏壇に灯す。
そこで隣家の老女から、村の血筋にまつわる真実を聞かされる。
母が生前繰り返していた“しきたり”を、健一はただの迷信だと思っていた。
母が亡くなった年、初めて帰らなかった夜から、
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祠の青白い火を分けてもらい、仏壇に灯す。
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