演説者は拘束を解く
とある市立中学校。そこは何の変哲もない、一般的な中学校。
しかし、学校自体に変哲はなくとも、『校則』に変哲があった。
それが、『役職者の権限譲渡システム』である。
権限譲渡システム、とは、文字通り『役職者の権限を剥奪して自分のものにする』ものであり、例えるなら『生徒会長』や『図書委員』等の権限を奪えるのである。
勿論、複数の剥奪が可能で、その数が一定の数(多重役職者)になると、『待遇室』が与えられる。また、そこで出される消耗品の費用は、『教師の給料』からでているのだ。
教師は、減給されないようにするため、一生懸命に対応する。
しかし、それができない日が一日だけあるのだ。
それが『生徒総会』だ。
それは、生徒が中心になる会議で、教師はその際権限を持てない。
それに目をつけた風変わりな女子生徒がいる。
彼女は、生徒会長に『校則改定委員』の設立を求め、生徒総会にて、大きな校則の改定を狙う。
討論等で行われる相対。
それは生徒間だけではなく、教師とも行われる。
学校を意のままに操ろうと、活躍する、生徒たちを描いた物語―――。
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