退廃くんとカメラ子ちゃん

「退廃っていうのかな、そういうのが似合うキミが好きなのさ」

 その日、クラスの桂木さんに声をかけられて、僕は驚いた。
 クラスこそ同じものの地味で暗い僕とは違い、桂木さんは明るくて奔放的で、まさに真逆の人種。このまま卒業まで、いや、一生交わることのない人間だと思っていた。
 それなのに、彼女から声をかけてくるなんて。
 その上、カメラのモデルになってほしいなんて。

※他サイトからの転載です
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