『縁談に困ったので頼れるお兄様に相談したら、なぜか私が口説かれています』
社交界にデビューしたばかりの伯爵令嬢エレノアに、舞い込んできたのは四件もの縁談。
どれもありがたいお話ではあるけれど、お相手は少々困った方ばかり。
お断りしたい。でも、せっかくのお申し出を断るのは失礼ではないでしょうか……?
悩んだエレノアが相談したのは、幼いころから顔なじみの、頼れるお兄様のような紳士、アレクシス・ローレンツ。
聡明で優しく、ちょっぴり茶目っ気のある彼は、どんな相談にも親身になってくれる。
「困るね」
「はい。困っているんです」
「いや、私が」
……アレクシス様まで、どうして困っていらっしゃるのでしょう?
相談を重ねるうちに、二人でお茶を飲んだり、庭を歩いたり、何でもないことで笑い合ったり。
いつしかエレノアは、相談する用事がなくても、彼に会いたいと思うようになっていた。
けれど、恋をしたことのない彼女には、まだわからない。
尊敬する方を好きなことと、恋をすることは、どう違うのでしょう?
一方、頼れる紳士には、どうやらずっと大切にしてきた想いがあるようで――。
恋を知らないおっとり伯爵令嬢と、一途で甘い年上紳士の、ちょっぴり可笑しくて、とびきり優しい恋のお話。
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※無断転載を禁止します。
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「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
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