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交流中
お互いに肉を食べてある程度落ち着いてきた所で口を開いたのはロナちゃんだった。
「それにしても長い付き合いになったよねー。ここにいる面子はワンモア始まってからずーっと一緒にいたとかパーティを組んだとか……最初はここまでの長い付き合いになるとは思ってなかったよ」
そう、だな。確かにここに居るパーティ面子の大半は初期からの付き合いだ。例外がカナさんと、レイジの彼女であるコーンポタージュさんぐらいか? 自分にとってはだけど。
「それがこうして、最終決戦の場にまで同行する。確かになかなかない事ですね……リアルの都合などの折り合いがつかなくなっていく事などで関りがなくなる事もよくある世界ですし。私達はなかなか幸運だったのでしょう。そして、私達の折り合いがつかなくなる前にゲームが終わるのもまた、一つの奇妙な縁なのかもしれません」
とカザミネの傍にいるカナさん。というかこの二人の距離感がかなり近くなってきているな。ふむ、そう言う事なのかな? そう言う事ならそっと見守ってあげたい。
「ただ、それだけに残念なんですよね~……私は参加できる見込みがまずないんですよ~」「まあ、現実の都合ってモノはあるからね。アタシとしても残念なんだけど、ミリーはリアルの都合を優先してよ」
気になったので話を聞いてみると、ミリーは最終決戦当日ログインする事はほぼ無理だと言う事をノーラが教えてくれた。その言葉を聞いて、つい自分はミリーの事をじっと見つめてしまった。ミリーがその視線に気が付かないわけがなく、困ったような表情を浮かべた。彼女のリアルの人物を知っているだけに、ただ時間の都合が取れないという理由ではないのだろう。
「アース、ミリーに文句があるの?」「いや、そう言う訳じゃない。ただ、ミリーも残念そうにしている様子がうかがえたんでつい」
ノーラの少し厳しめなし的に、自分はそう返す。自分としてもミリーを責めたい訳じゃない。ましてやミリーの中身を知っている以上、都合がつかないのはおかしい事ではない……むしろ、激務だと思われる仕事の合間にこうしてログインしているんだろうから彼女も相当大変だろう。
(いや、こうやってログインするのも仕事の一つなのか? 開発者だけの報告だけではなく実際に見て回るのもまた確認作業の一環という可能性はあるか。上がってくる報告をうのみにしているだけでは生きていけない世界に彼女はその身を置いている訳だからな)
まあ、これはこちらの勝手な妄想だ。教えて欲しいなんて言う訳にもいかないからな。なんて事を考えているうちに話は進む。
「まあ、ミリーは残念だが他のメンバーは全員参加できるってのも運がいい方だな。当日どうしても参加できねーよー! って声はやっぱり上がってるからな」「一日、しかも数時間だけだからな……まあ運営ももう決まっている時間を動かせないんだろう。ラストイベント故に融通は聞かない、か」
ツヴァイとレイジのやり取りだ。やっぱりそう言う人はどうしても出てくるよな。自分も社会人である以上そう言った可能性は常にある。一応前もって当日は有休を申請していて通っているが、万が一会社にトラブルが起きた場合は返上しなければならないだろう。
「戦闘に生きてきた人からしてみれば、なんとしても参加したいよね。最後の力の振るいどころなわけだし」「私も存分に今まで鍛えてきた魔法の力を振るうつもりですわ。出し惜しみなしの全力を振るえる最後の機会でもありますから」
ロナちゃんの言葉にエリザが乗っかる。エリザの力もどれぐらい上がっているんだろう……楽しみだな。
「あー、本当に今からでもなんとか参加できるように同僚にお願いしたい所なんですけど、何度か申し入れても同僚がNO! の意見を変えてくれないんですよぅ~」「残念な気持ちはわかるけど、流石に同僚を軽視はできないわよね……同僚を敵に回していい事なんて一つもないし」
ミリーの言葉にノーラが相槌を打つ。ミリーの同僚か……それはつまり他の六英雄の五人と言う事になる筈。なるほどね、流石に他の六英雄に出るなと言われたらミリーであっても無理だわ……
「ミリーさんの分まで、私が暴れまわって見せますわ! お任せ下さいまし」「ぶぅ~」
エリザの発言にミリーが軽めのブーイング。しかし、中身を知っているとなぁ……おおっと、これ以上考えるのはダメだ。ミリーから殺気を送られたくはない。彼女を敵に回したらそれこそ今の世界では生きていけなくなる。経済的に人を一人殺すぐらい、六英雄にとっては小枝をへし折るような物だ。危うきには近寄らぬ方が良い。
「まあ、個人的な話ではあるんですが──私にとっては、ワンモアの終了タイミングはちょうど良いと言った感じです。ワンモアが終了してから数か月後には新しい生活に移る予定なので、そうなったらログイン頻度もかなり落ちていただろうなと言った所で」
ふむ、カザミネはそう言う時期なのか。新しい環境に移ると暫くは安定するまでの間ゲームにログインする時間は減るよね。そうなると確かにちょうどいいタイミングなのか。それにこういった話はカザミネに限った話じゃない……ワンモアが始まって数年がたった。新しい環境に移るのは彼だけじゃないし、誰にだって起こりうる事だ。
「終わってしまうのは残念ですが、この世界のお陰で色々な事を学ぶことが出来ました。大変な事もありましたが、大事な思い出もたくさんできました。ブルーカラーの皆さんと出会えて、そしてアースさんに関われてよかったと思っています。こんな時じゃないと言えない言葉なので言わせてもらいました」
カザミネの言葉に、次々とカザミネと出会えてよかったのは俺もだぜというツヴァイの言葉に続く言葉がみんなから、そして自分からも出る。この面子に出会えたのは本当に運が良かった。MMORPGは、良くも悪くも出会うプレイヤーによって左右されるところがある。悪い人ばかりと出会うと良い思い出名のまずできないし、今回の自分のように気の合う面子と長く付き合えればこういった思い出が出来る。
「ここまで長く付き合える人って、私はなかなかできないので~、本当に楽しい時間でした。私の周辺だと、妙に金にうるさかったり人のお金を当てにするような人ばっかりだったので~、皆さんとこうして楽しくお付き合いさせて頂けたのは本当に癒しでした~」
ミリーがのんびり口調だがなかなか重い事を言ってくれる。ま、まあ彼女のリアルは六英雄の一人だし、そう言う人にはどうしても金目当てに寄ってくる連中とか、絶対に儲かりますからと投資を頼んでくる連中が山ほどいる事は容易く予想がつく。そう言った連中の相手に笑顔の仮面をつけて相手にしなければならない事に辟易としていたんだろうな。
だからこそ金がからまず一生に冒険するという目的をもって動き回れるこの世界が、彼女の癒しになっていたことは理解できる。六英雄と言ったって人間だ、癒しも欲しいし楽しみの一つだって持ちたいだろう。ミリーにとって、それがここにあったのだろう。
「うわー、ミリーのそばってろくでもない連中ばっかりなの?」「はい~、私は確かに人よりちょっとだけ大きなお金を動かす立場にありますけど~、それを私のお金だと勘違いしてすり寄ってくる人が多いんですよ~。嫌になっちゃうんですよ~」
ロナちゃんの言葉にミリーがそのような返答を返していた。あー、これはやっぱり相当なストレスたまってるな。モンスターに魔法をぶち込む事もまた、ミリーのストレス解消法だったりして、ね?
「皆それなりに面倒事や大変な事を抱えているもんだが、ミリーは特に大変そうだな……」「言葉の節々から、相当な疲れ……と相手への恨み辛みでしょうか? とにかく単純な怒りだとか苛立ちだとか、そういうモノでは説明できない重い物が感じられます」
そんな感想を小声で口にしたのはレイジとカザミネ。耳が良いので二人の声をつい拾ってしまった。まあ、自分も二人の感想に同意する。相当溜まってるぞあれは……そう言う意味ではワンモアがあってくれてよかった! 六英雄の一人である彼女が本気で切れたら、経済がどうなっていたか想像したくもない!
(どこに地雷があるか分からないもんだなぁ……分からないままで、理解しないままで居たかった! 六英雄の地雷とか、もはやそれは地雷じゃなくて核……)
ロナちゃんにいいこいいこされながら頭を撫でられてるミリーを見ながら、きっと今自分は遠い目をしているんだろうなーなんてことを思いつつ眺めている。ま、ロナちゃんはミリーの正体を知らない方が良いよな……いまあんなことをしている人物の中身が、経済を動かしてる六英雄の一人だ何てことはな……
(というか、ロナちゃんこういう時は特に行動力あるな。慣れてるのかな?)
そんなたわいない事を考えつつ、まだまだ交流は続く。
****
近頃更新が安定しない状況が続いており、申し訳ありません。
「それにしても長い付き合いになったよねー。ここにいる面子はワンモア始まってからずーっと一緒にいたとかパーティを組んだとか……最初はここまでの長い付き合いになるとは思ってなかったよ」
そう、だな。確かにここに居るパーティ面子の大半は初期からの付き合いだ。例外がカナさんと、レイジの彼女であるコーンポタージュさんぐらいか? 自分にとってはだけど。
「それがこうして、最終決戦の場にまで同行する。確かになかなかない事ですね……リアルの都合などの折り合いがつかなくなっていく事などで関りがなくなる事もよくある世界ですし。私達はなかなか幸運だったのでしょう。そして、私達の折り合いがつかなくなる前にゲームが終わるのもまた、一つの奇妙な縁なのかもしれません」
とカザミネの傍にいるカナさん。というかこの二人の距離感がかなり近くなってきているな。ふむ、そう言う事なのかな? そう言う事ならそっと見守ってあげたい。
「ただ、それだけに残念なんですよね~……私は参加できる見込みがまずないんですよ~」「まあ、現実の都合ってモノはあるからね。アタシとしても残念なんだけど、ミリーはリアルの都合を優先してよ」
気になったので話を聞いてみると、ミリーは最終決戦当日ログインする事はほぼ無理だと言う事をノーラが教えてくれた。その言葉を聞いて、つい自分はミリーの事をじっと見つめてしまった。ミリーがその視線に気が付かないわけがなく、困ったような表情を浮かべた。彼女のリアルの人物を知っているだけに、ただ時間の都合が取れないという理由ではないのだろう。
「アース、ミリーに文句があるの?」「いや、そう言う訳じゃない。ただ、ミリーも残念そうにしている様子がうかがえたんでつい」
ノーラの少し厳しめなし的に、自分はそう返す。自分としてもミリーを責めたい訳じゃない。ましてやミリーの中身を知っている以上、都合がつかないのはおかしい事ではない……むしろ、激務だと思われる仕事の合間にこうしてログインしているんだろうから彼女も相当大変だろう。
(いや、こうやってログインするのも仕事の一つなのか? 開発者だけの報告だけではなく実際に見て回るのもまた確認作業の一環という可能性はあるか。上がってくる報告をうのみにしているだけでは生きていけない世界に彼女はその身を置いている訳だからな)
まあ、これはこちらの勝手な妄想だ。教えて欲しいなんて言う訳にもいかないからな。なんて事を考えているうちに話は進む。
「まあ、ミリーは残念だが他のメンバーは全員参加できるってのも運がいい方だな。当日どうしても参加できねーよー! って声はやっぱり上がってるからな」「一日、しかも数時間だけだからな……まあ運営ももう決まっている時間を動かせないんだろう。ラストイベント故に融通は聞かない、か」
ツヴァイとレイジのやり取りだ。やっぱりそう言う人はどうしても出てくるよな。自分も社会人である以上そう言った可能性は常にある。一応前もって当日は有休を申請していて通っているが、万が一会社にトラブルが起きた場合は返上しなければならないだろう。
「戦闘に生きてきた人からしてみれば、なんとしても参加したいよね。最後の力の振るいどころなわけだし」「私も存分に今まで鍛えてきた魔法の力を振るうつもりですわ。出し惜しみなしの全力を振るえる最後の機会でもありますから」
ロナちゃんの言葉にエリザが乗っかる。エリザの力もどれぐらい上がっているんだろう……楽しみだな。
「あー、本当に今からでもなんとか参加できるように同僚にお願いしたい所なんですけど、何度か申し入れても同僚がNO! の意見を変えてくれないんですよぅ~」「残念な気持ちはわかるけど、流石に同僚を軽視はできないわよね……同僚を敵に回していい事なんて一つもないし」
ミリーの言葉にノーラが相槌を打つ。ミリーの同僚か……それはつまり他の六英雄の五人と言う事になる筈。なるほどね、流石に他の六英雄に出るなと言われたらミリーであっても無理だわ……
「ミリーさんの分まで、私が暴れまわって見せますわ! お任せ下さいまし」「ぶぅ~」
エリザの発言にミリーが軽めのブーイング。しかし、中身を知っているとなぁ……おおっと、これ以上考えるのはダメだ。ミリーから殺気を送られたくはない。彼女を敵に回したらそれこそ今の世界では生きていけなくなる。経済的に人を一人殺すぐらい、六英雄にとっては小枝をへし折るような物だ。危うきには近寄らぬ方が良い。
「まあ、個人的な話ではあるんですが──私にとっては、ワンモアの終了タイミングはちょうど良いと言った感じです。ワンモアが終了してから数か月後には新しい生活に移る予定なので、そうなったらログイン頻度もかなり落ちていただろうなと言った所で」
ふむ、カザミネはそう言う時期なのか。新しい環境に移ると暫くは安定するまでの間ゲームにログインする時間は減るよね。そうなると確かにちょうどいいタイミングなのか。それにこういった話はカザミネに限った話じゃない……ワンモアが始まって数年がたった。新しい環境に移るのは彼だけじゃないし、誰にだって起こりうる事だ。
「終わってしまうのは残念ですが、この世界のお陰で色々な事を学ぶことが出来ました。大変な事もありましたが、大事な思い出もたくさんできました。ブルーカラーの皆さんと出会えて、そしてアースさんに関われてよかったと思っています。こんな時じゃないと言えない言葉なので言わせてもらいました」
カザミネの言葉に、次々とカザミネと出会えてよかったのは俺もだぜというツヴァイの言葉に続く言葉がみんなから、そして自分からも出る。この面子に出会えたのは本当に運が良かった。MMORPGは、良くも悪くも出会うプレイヤーによって左右されるところがある。悪い人ばかりと出会うと良い思い出名のまずできないし、今回の自分のように気の合う面子と長く付き合えればこういった思い出が出来る。
「ここまで長く付き合える人って、私はなかなかできないので~、本当に楽しい時間でした。私の周辺だと、妙に金にうるさかったり人のお金を当てにするような人ばっかりだったので~、皆さんとこうして楽しくお付き合いさせて頂けたのは本当に癒しでした~」
ミリーがのんびり口調だがなかなか重い事を言ってくれる。ま、まあ彼女のリアルは六英雄の一人だし、そう言う人にはどうしても金目当てに寄ってくる連中とか、絶対に儲かりますからと投資を頼んでくる連中が山ほどいる事は容易く予想がつく。そう言った連中の相手に笑顔の仮面をつけて相手にしなければならない事に辟易としていたんだろうな。
だからこそ金がからまず一生に冒険するという目的をもって動き回れるこの世界が、彼女の癒しになっていたことは理解できる。六英雄と言ったって人間だ、癒しも欲しいし楽しみの一つだって持ちたいだろう。ミリーにとって、それがここにあったのだろう。
「うわー、ミリーのそばってろくでもない連中ばっかりなの?」「はい~、私は確かに人よりちょっとだけ大きなお金を動かす立場にありますけど~、それを私のお金だと勘違いしてすり寄ってくる人が多いんですよ~。嫌になっちゃうんですよ~」
ロナちゃんの言葉にミリーがそのような返答を返していた。あー、これはやっぱり相当なストレスたまってるな。モンスターに魔法をぶち込む事もまた、ミリーのストレス解消法だったりして、ね?
「皆それなりに面倒事や大変な事を抱えているもんだが、ミリーは特に大変そうだな……」「言葉の節々から、相当な疲れ……と相手への恨み辛みでしょうか? とにかく単純な怒りだとか苛立ちだとか、そういうモノでは説明できない重い物が感じられます」
そんな感想を小声で口にしたのはレイジとカザミネ。耳が良いので二人の声をつい拾ってしまった。まあ、自分も二人の感想に同意する。相当溜まってるぞあれは……そう言う意味ではワンモアがあってくれてよかった! 六英雄の一人である彼女が本気で切れたら、経済がどうなっていたか想像したくもない!
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ロナちゃんにいいこいいこされながら頭を撫でられてるミリーを見ながら、きっと今自分は遠い目をしているんだろうなーなんてことを思いつつ眺めている。ま、ロナちゃんはミリーの正体を知らない方が良いよな……いまあんなことをしている人物の中身が、経済を動かしてる六英雄の一人だ何てことはな……
(というか、ロナちゃんこういう時は特に行動力あるな。慣れてるのかな?)
そんなたわいない事を考えつつ、まだまだ交流は続く。
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近頃更新が安定しない状況が続いており、申し訳ありません。
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