想捧 ~思い想う~
西暦にすると400年か500年か時代は定かではない頃。
ある名の知れた封魔師の家系では、6歳から20歳まで全国を旅しながら魑魅魍魎を渡り合う習わしがある。
この旅路の15年間で生き残った者が、正式に「神守の封魔師」と名乗れるという。
その習わしによって、旅を続ける若き兄弟がいた。
二人はとある村で一人の少女とその病弱な母と出会い、交流を深める。
そして、過酷な旅の中のほんのひと時の安らぎの時間を共に過ごした。
しかしそれも、未曽有の水害により終止符を打たれる。
かつてない水害に見舞われた村は、防災のため大規模な堤防を築くことにした。
河を作り変えることでの水神の怒りを恐れた村人たちは、病弱な母を村全体で面倒をみるという約束のもと、少女は「人柱」として選ばれる。
封魔師の少年たちは、村の決定にどうすることもできないまま、この地を去る。
その少女の「人柱」のおかげか、無事に堤防を築くことはできた。が、約束だった病弱な母の面倒を村人たちは最後まで診ることはなかった。
ちょうどその頃から、村で異変が始まる。それは、白絹の長衣をまとい褐色の髪をなびかせた少女を何人もの人が目撃する。と、同時に村では不幸が重なり始める。誰も口にはしないが「少女の呪い」かと・・。
8年後。あの時、少女とわずかな時を過ごした封魔師の兄弟の一人が、再び村を訪れる。
そして怨霊と化してしまった、かつて安らぎを与えてくれた少女と対峙することとなる。
ある名の知れた封魔師の家系では、6歳から20歳まで全国を旅しながら魑魅魍魎を渡り合う習わしがある。
この旅路の15年間で生き残った者が、正式に「神守の封魔師」と名乗れるという。
その習わしによって、旅を続ける若き兄弟がいた。
二人はとある村で一人の少女とその病弱な母と出会い、交流を深める。
そして、過酷な旅の中のほんのひと時の安らぎの時間を共に過ごした。
しかしそれも、未曽有の水害により終止符を打たれる。
かつてない水害に見舞われた村は、防災のため大規模な堤防を築くことにした。
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その少女の「人柱」のおかげか、無事に堤防を築くことはできた。が、約束だった病弱な母の面倒を村人たちは最後まで診ることはなかった。
ちょうどその頃から、村で異変が始まる。それは、白絹の長衣をまとい褐色の髪をなびかせた少女を何人もの人が目撃する。と、同時に村では不幸が重なり始める。誰も口にはしないが「少女の呪い」かと・・。
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そして怨霊と化してしまった、かつて安らぎを与えてくれた少女と対峙することとなる。
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どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
とても切ないお話しでした。那岐も伊吹も幼い頃に無邪気に遊んだ日々の中で、もしかしたら、二人に淡い恋心さえ芽生えていたのかも…。
でも、人柱となる伊吹を助けるすべもなく、その日 村を離れるしか出来なかった事、きっと何度も思い出し、後悔し続けただろうに、こんな形で再び出会ってしまう悲しい宿命、読み続ける内に、情景が映画を観ているように浮かび、引き込まれて一気に読んでしまいました。
これがシリーズ化されるとおもしろそうです。
ゆらりさん
ありがとうございます💕
那岐の心の中をしっかりと感じてもらえて、嬉しいかぎりです✨
切ないお話でした。誰もが他の人を思い、優しい気持ちを持っていたのにすれ違ってしまう悲しさ。
かつての思いを忘れず、逃げずに対峙した封魔師の少年の気持ちを考えると、とても悲しい気持ちと同時に、素晴らしさも感じました。
読み切りのお話ですが、別の魔物と戦うお話や、修行中の他のお話なども書いていただけるなら、読んでみたいと思いました。