アネモネの咲く頃に。


鬼──それは人の心の闇が作り出した、この世ならざる生命体だ。そして人が生きる場所に鬼がいるように、鬼がいる場所に祓い屋は存在する。

これから語られる一つの物語は心に闇を抱えた少女が、鬼を祓う祓い屋と出逢い成長する物語。
そして少女と出会い、いつもと違う<最強>の祓い屋の物語である。

※片方の章のみでもストーリーは完結します。
※少女編は失恋から立ち直る少女の成長を、祓い屋編は純粋にアヤカシとのバトル物として楽しめると思います。

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[とある少女の二日間]

芦谷 千絵(あしたに ちえ)は毎日のように陸上に励む17歳の高校生だ。他の人より背が高いのと走るのに邪魔なので短くした髪のせいか、後輩の女の子にモテているのは少しだけ悩みの種である。

そんな千絵にはひそかに想い続けている人がいた。

──しかし、その想いは儚くもくだけ散る。

気分は沈み、心が闇に囚われそうな中、逃げるように帰路につく中で不思議な出来事に遭遇し……。

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[とある祓い屋の二日間]

東雲 晴春(しののめ せいしゅん)は鬼を祓うことを生業としている東雲家の第84代目当主だ。今は因縁の鬼を追って関東を拠点に活動をしている。

そして弟子を育てながら、鬼を祓い続ける毎日を送っていた。

──しかし、その日はいつもと違う事が起きた。

弟子の蓮が連れてきた少女は鬼が見えて鬼に襲われたそうだ。

東雲は鬼を祓い、少女の心の闇をも祓う為に奮闘する。

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