春風のカンタービレ

モスクワの片隅、雪解けと冬の名残が入り混じる春の公園。
ギターを抱えた少女と、ヴァイオリンを手にした少年が、偶然出会った。

孤独をまとうようにパガニーニを爪弾く、大人びた眼差しのアーシャ。
その音に魅せられたハンガリーからの留学生、ミクローシュ・レメーニは、そっと弓を取る。

年齢も、国も、楽器も違うふたりが、音楽と静かな対話を重ねてゆく。

これは、“音”が導いた出会いと、心をほどいていく恋の、はじまりの物語。


◆物語中に登場するクラシック曲◆

🎼パガニーニ《24の奇想曲》第24番

🎼エルンスト《夏の名残のバラによる変奏曲》

🎼パガニーニ《ヴァイオリンとギターのためのカンタービレ》

🎼タレガ《アルハンブラの思い出》

🎼チャイコフスキー《ヴァイオリン協奏曲 ニ長調》

🎼ロシア民謡《黒い瞳》

🎼ベートーヴェン《ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調》(通称:クロイツェル・ソナタ)

🎼パガニーニ《ソナタ 第6番 作品3-6》
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