オーロラの輝く空の下

思いの綴り

人間不要論者の言い訳（一部抜粋）

　人類とはとても愚かしくて浅はかなモノである、何故ならば所詮は暴力に拠って立つ事しか出来ない種族だからだ。

　その最も良い例として“イジメ”と言うモノがあるが、これを受けるのは大抵が大人しくて無力で内向的な人が多い。

　それはそうした人間は得てして大変取っ付きやすく、また何をしても大概の事は笑って済ませてくれるからである（要するに自分達に反撃や危害を加えたりして来ない、極めて安全で“優しい人”である場合が圧倒的に多いからである）。

　しかし今の人々と言うのはこの“優しさ”に感謝をして大切にする所か、そして“それ”を育む所か却ってそれに付け込んで弄くり回す事しかしないのである。

　もしこの“優しい人”が恐ろしい程にまで強くて何か理不尽な暴力などに対してはキッチリと反撃をして来る人物であればそもそもイジメ等は発生し得ない筈である（自分に危害を加えて来る危険がある人物に対しては、ビビッてそれなりに気を遣うのが今の人間と言う奴である）。

　逆にそうした力による圧迫や統制、縛り付けがなければ他人に対する気遣いや優しさを発揮出来ないのが現生人類と言われる種族である。

　考えてもみろ、例えば力がそれほど無かったとしても、常に人に寄り添ってその悲しみや痛み、辛さを分かち合える人物がもっと居ても良い筈なのに今の世の中、そう言った者達は皆、イジメによって駆逐されて行き、狡賢い者や凶悪な者だけがのうのうと生き残るようになってしまっている。

　皆“ワイルド”の名の元に猛々しくて暴力的な振る舞いの多い存在に魅力を感じるようになってしまっている、即ちこれこそが、“現生人類が力に拠って立っている”事に対する何よりの証明では無いか。

　確かに力や逞しさが全く無いのも困りものだが、それでも仮に「真に大切なものは心か力か」と問われて一体何人の者が“心”と答えるだろうか。

　誠に以て今の現生人類は、実に情けない失敗作と言わざるを得ない。

　ある“人間不要論者”の言葉より抜粋ー。
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　人とは恐ろしく浅はかなモノであり、そしてそれ故に簡単に残虐で冷酷で非道に染まる事が出来る生き物である。

　例えば迫害等の“真なる悪辣さ”を実行する場合、まずはキチンと相手の本質を見極めなければならないが、それに対して命を懸けて深く洞察する事をせずに２、３の表面的な事象だけで勝手に“悪だ”、“危険だ”と決めつけては自分の残虐性を遺憾なく発揮して襲い掛かって来る。

　この時“普通の人間ならばそこまではしないだろう”と言う範疇の行為まで平然と働く輩がいるが、これ等はまさに“その人間の持っている冷酷さや残虐性の発露”と言わざるを得ない行動である。

　普段は理性やら体面やらで押さえ付けているそれらを、自分自身を納得させられるだけの大義名分を得た瞬間に発揮して相手に叩き付けて来る、それも深い洞察を以て相手の本質を理解した訳でも無いのに自分が勝手に“悪だ”と判断した人間にはどこまでも薄情になり、非道を働くのは、つまりはその人間の本性が発揮されている何よりの現れである、と言う事が出来る。

　自分を誤魔化せるだけの理由があれば、たちどころに自分の持っている攻撃性や非道さを存分に発揮して襲い掛かって来るのは、そうした行動を起こす人物の本性こそが“悪”だからであり、かつ浅はかなモノだからである（要するにそう言う人間は普段から人を攻撃したくて破滅させてやりたくてウズウズしている人間である、と言う事である）。

　しかし一方で、そう言う人間ほど懐が浅く、何より弱くて腹の括りが無い場合が圧倒的に多い（腰が据わって居ないからこそ命を懸けてでも相手の本質をキチンと見極める事が出来ないのである、そしてそもそもの理論として人間の持つ光や輝きを信じる事が出来ていないからこそ、他人に対して簡単に“悪”や“危険”のレッテルを貼ることが出来るのである）。

　つまりは“他人を攻撃するのは大好きなのだが逆に自分が攻撃されるのは嫌い”なのであり“耐えられない”のであり、しかも“自分が痛い目に合っても構わない”、“そこまでしてもやってやる”、“相手を非難してやる”、“攻撃してやる”と言う覚悟や気概が全く無いのだ。

　そう言う人間ほど、得てして一線を超えるような、思い切った行動は出来ないモノであり、本物に出会った際にはたちどころにその醜態を晒す事になるのだ。

　人をおちょくる事は出来てもいざという時に自分の心や体を張って、命を懸けて行動する事が出来ない輩なのだ（極めて臆病で腰抜けであり、恐ろしい程までに卑怯卑劣な輩なのだ）、実に情け無い事この上ない存在である。

　ある“人間不要論者”の言葉より抜粋ー。