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 「・・・、マリナ。俺はコレをどうしたらいいんだ?」

 俺は箱から取り出したモノをソファーに投げ落とし、指を指しながらマリナき聞く。

 「今夜はソレを着て夫婦の寝室に行くのが、ベストなんでしょうね?シリウス様のリクエストでしょうか?やはりアルフレッド様はシリウス様の事は何とも思って無さそうですね。良かったですね、無駄な血は流れなさそうで」

 「おっ、俺にコレを着ろとっ!?」

 俺は拳を握りしめて、ムムムッと、力を入れる。

 「お似合いになると思いますよ~?湯あみのお手伝いしましょうか?」

 何だか楽しそうにマリアが言うのに腹が立ってくる。

 「結構だっ!!」




 夕食後、風呂に入った後アレを着てバスローブを羽織り、夫婦の寝室に向かった。もちろんシリウスはまだいない。

 居たら居たでイヤだけどな。

 取り敢えずコレは着たがヤラレルつもりはないっ!!

 話しをするんだっ!!

 まずは俺の立ち位置だ。

 嫁=ハズキになってしまった今、俺はどうすれば良いんだ?いつまでも俺はドレスを着たままなのか?

 それと重要なのはアルフレッドとシリウスの関係だ。愛し合って付き合ってるんじゃないのか?

 



俺はグルグルと考えながらうたた寝してしまったらしい。身体を撫で回す、ゴツゴツとした指の感触で目がさめる。

 「何して・・・?」

 「お前の肌は本当に手に吸い付く様に、滑らかでしっとりして絹の様だな」

 俺の横にシリウスも横になっている。俺の身体を撫で回しながら、普段なら存在を忘れている俺の乳首を掠めた。

 「んっ!」

 俺は意図せず声を出してしまう。

 シリウスは無言で乳首を撫で回し、強弱をつけながら何度かキュッと摘んだ。その度にハズキの腰が揺れてしまう。

 「お前はコレ・・だったな」

 シリウスは呟くと乳首に唇を寄せ、口に含み、舌で舐めまわした後甘噛みをした。

 「あっ!!痛っ!!ヤダッ!!」

 「イヤな癖にココは喜んでるぞ?」

 いつの間にかシリウスの手はハズキ自身を握りしめて、ユルユルと扱きはじめていた。

 「やっ!!ヤダッ!!何でそんな事するんだよっ!!シリウスにはアルフレッドがいるだろっ!?恋人とヤレよっ!!」

 俺はジタバタと暴れる。

 そうだ、俺は話しがしたいのだ!

 「説明しろよっ、どう言う事だよっ!?」

 「説明したらお前は納得するのか?」

 冷静なシリウスは見つめながらキスしてくる。

 「聞かなきゃ、意味わかんないっ!!」

 シリウスに扱かれながら、息を切らしながら俺は言い、その直後イカされた。

 


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