ポンとカンの適応教室 〜助けてって言えない君へ〜
元不登校児の黒川カンナは、適応指導教室の支援員として働き始める。
赴任先で待っていたのは、かつて憧れ続けた教師・本田朋子――通称ポン先生だった。
小学六年生だったカンナは、学校へ行けなくなったあの日、ポン先生に救いを求めていた。
けれどポン先生は来なかった。
学級崩壊を立て直し、不登校児を何人も救った伝説の教師。
その光の中で、カンナだけが取り残された。
尊敬していた。
憧れていた。
だからこそ許せなかった。
再会した二人の前に現れたのは、学校に居場所をなくした少女・ヒマリ。
「私なんていない方がいい」
そう呟くヒマリを前に、カンナは過去の自分を見る。
救われなかった少女と、救えなかった教師。
すれ違った二人は、もう一度誰かを救うために手を取り合う。
これは、許しの物語。
そして、二人の再生の物語。
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