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愛は変態を助長させる

29:浴室で

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 真翔さんの指が僕の湿った布地を
何度もまた擦り始める。

「もっとじっくり見てから
ユウとお風呂に入りたかったな」

なんて真翔さんは笑って言って、
僕の前にしゃがんだ。

じっくり見るって何?
なんでしゃがむの?

僕はもうパニックだ。

真翔さんは僕の秘所に
息がかかるぐらい顔を寄せた。

「このユウの匂いを
洗い流すのはもったいないなぁ」

そう言って、ペロリ、と舐める。

布地の上からでも
その熱いしたの感触に
僕は足を震わせた。

「脱がして良い?
大丈夫、ゆっくり脱がすから」

そういうけれど、
真翔さんは僕の返事も聞かず
僕の下着を全部脱がしてしまった。

恥ずかしくて足を上げれなかったから
布地は両足首のあたりまで
下げられたままだったけれど
真翔さんはそのまま僕の秘所を
見つめて息を吐く。

「綺麗だし、可愛い」

熱い息が、何度も秘所に当たる。

「もっと味わいたいけど、
嫌われたくないから
諦めるか」

真翔さんはそう言って
僕の内またを撫でた。

「また後で、沢山なめさせて?
いいよね。
だってユウも……こんなに
足にまで蜜を垂らして
俺を感じたいって
言ってくれてるんだから」

真翔さんが僕の内またに
トロリと垂れていた蜜を指で掬って
僕に見せた。

僕は自分の身体の変化に
驚くしかない。

真翔さんは僕の足首を
片方づつ持ち上げて、
僕のぐっしょりと濡れた下着を
はぎ取った。

軽い仕草で真翔さんが
その下着を舐めるのを
僕は横目で見てしまう。

「よし、じゃあ、入ろう。
俺がユウを洗ってあげるよ」

僕が顔を赤くしていると、
真翔さんは勢いよく立ち上がり
僕の手を引いて
浴室へと足を踏み入れる。

「まずは汗を流そうか」

そう言ってシャワーの湯を出し
立ったまま僕の身体の汗を
流してくれる。

そしてボディソープを手に取ると
大きな手で泡立ててから
僕の身体に塗り付けた。

「ぼ、僕、自分で洗え……」

「いいから、じっとしてて」

いつになく真翔さんは強引で。
僕は何も言えなくなる。

真翔さんは泡だらけの手で
僕の背中を洗い、
後ろから僕を抱きしめるように
胸へと指を伸ばしてくる。

「ユウの胸も、可愛い」

真翔さんは僕の胸を
何度も円を描くように洗い、
先端の突起を摘まんだ。

「ここも固くなってきたね。
洗いやすい」

すりすりと指で擦られ、
僕は体の力が入らなくなってきた。

膝がガクガクして
思わず浴槽に床に膝を付くと
真翔さんは僕の身体を支えるようにして
一緒に床に膝をついた。

だけれど、胸を掴んだ片手はそのままだ。
僕は目の前のタイルの壁に
手を付いてなんとか体を支える。

真翔さんはシャワーを出して
後ろから僕の背中の泡を
洗い流してくれたけれど
時折シャワーの水が僕の胸や
お尻に集中した。

「お尻も可愛いね」

真翔さんはシャワーを床に置き、
僕のお尻に両手で触れる。

真翔さんの舌が僕のお尻を
舐めているのに気が付いたけれど
僕はもうどうしていいかわからない。

真翔さんは僕のお尻を左右に開き
後ろから僕の秘所を舐めてくる。

僕は壁に手を付いているので
お尻を真翔さんに突き出して
いるような姿だ。

真翔さんは僕の秘所を舐めながら
指でまた僕の陰核をいじり始める。

お風呂に入ろうって言ったけれど、
こうなるとは思っていなかった。

僕はとうとう真翔さんから
与えられる快感に屈した。

真翔さんの舌が
秘所に入って来た時、
「ひゅ」っと声が漏れたのが
きっかけだった。

「感じる? キモチイイ?」

真翔さんがそう言って
僕の秘所の周辺を
指でぐちょぐちょとなぞる。

「指を入れたいけど、いいかな?
アパートじゃないから
痛くなるかも?」

真翔さんはそう言いながら
僕の秘所の入り口付近を
何度も摩り、つぷ、っと
少しだけ僕の体内に指を入れたりする。

「ダメだ、やっぱり
このままじゃ我慢できない」

真翔さんは僕の腰を引き寄せる。

「一度、出したい。
ごめん」

そう言うと、真翔さんは
僕をぎゅっと抱きしめてくる。

背中から抱きしめられ、
そのぬくもりに安心したのは
一瞬で。

僕は足の付け根に
固くなった真翔さんの欲棒を
押し当てられるのを感じて
また体を強張らせた。

「このまま……でいいから」

真翔さんは僕の両足の間に
欲棒を挟むと、
僕を抱きしめたまま
僕の足で欲棒を擦るように
腰を動かした。

僕の足の間で
真翔さんの欲棒はどんどん
大きく固くなっていく。

僕は見ないように、と思ったけれど
熱い欲棒が気になって
とうとう視線を下げた。

僕の両足の間からは
驚くほど猛った欲棒が見える。

欲棒の先端は濡れていて
僕がさっき出した蜜と
石鹸の泡のおかげが、
摩擦感無く僕の足を使って扱かれていた。

真翔さんの動きがどんどん早くなり
欲棒もどんどん固くなる。

絶頂が近いのかも。
そう思った僕の目の前で、
真翔さんの欲棒は精液を
勢いよく放った。

僕が下を向いて欲棒を見つめていた時に。

熱い精液が僕の顔にかかり、
その男くさい匂いに僕はクラクラした。

かつて僕は男だったけれど、
こんな匂いはしなかった……と思う。

この体が女性だからか、
それとも僕が真翔さんを好きだからか。

僕は真翔さんの匂いを
嫌だとは決して思わなかったけれど。

逆にもっとこの匂いを嗅ぎたいと、
僕は体の奥が疼くのを感じた。

そう、僕はもっと真翔さんに
触れられたいし、抱きしめられたい。

そして抱かれたいって思ってるんだ。



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