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愛は変態を助長させる

49:味見だけならいい?

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 真翔さんの指が
僕のパジャマの中に潜り込んできた。

長い指が僕の胸に触れ、
やんわりと揉むように動き、
やがて胸の突起に触れる。

僕はじわじわと沸き起こる
むず痒いような、
キモチイイような感覚を堪えた。

「悠子ちゃん、
もしさ、旅行先の
ホテルが気に入ったら、
今度は二人だけで行かないか?」

真翔さんが急にそんなことを言う。

僕の胸の突起を摘まんで
耳元で囁くように言われ、
僕は反射的に頷いた。

「ユウとあのホテルを
じっくり楽しみたいんだ」

悠子ちゃんではなく、
ユウ、と甘い声で呼ばれた。

それだけで、
体の奥が熱くなる。

「明日の朝は早いから
自重するつもりだったんだけど」」

真翔さんは僕の胸から
手を離して、
頬に唇を押し当てる。

「ちょっとだけ、味見。
それならいい?」

味見?
よくわからない。

明日のお弁当のおかずの話?

でも、こんな状況で
お弁当の話をする?

真翔さんの指が今度は
僕のパジャマのズボンの中に
潜り込んできた。

「ここ、味見」

下着の上から
真翔さんの指が、すり、っと
秘所を撫でた。

僕は思わず腰を浮かす。

「明日はホテルで
沢山ユウを味わうつもりだけど、
ちょっとだけ、ね?」

すりすりと指が
何度も僕の秘所を撫で、
下着の隙間から長い指が
潜り込んで来る。

長い指が直に秘所に触れて
僕は小さく呻く。

「可愛い。
舐めて、いい_?」

そう言って僕の身体を
真翔さんはコタツのそばに
横たえたけれど。

恥ずかしすぎて
返事ができない!

舐めていいよ、って
言うの?

僕が?

絶対に無理!

僕はもういっぱいいっぱいだ。

でも僕が内心焦っているうちに
真翔さんはどんどん
僕のパジャマを脱がして言って、
とうとう僕のあらわになった
胸にしゃぶりつてきた。

指は体内には入っていないけど
秘所を何度も擦るから
じんわりと濡れてくるのが
自分でもわかった。

胸の突起に歯を立てられて
そのままちゅーっと吸われる。

それだけでも
刺激が強いのに、
真翔さんの指はとうとう
僕の秘所に、指を少しだけ押し込む。

「ユウの中は
あたたかくて、狭いね」

真翔さんは言いながら
体をずらして
僕の足を持ち上げた。

足に引っ掛かっていた
下着もパジャマのズボンも
一気にどこかに行ってしまって、
僕は両足を大きく開き、
足の間に真翔さんの身体を
挟んでしまう。

「この部屋だと、
ユウの身体からとても
甘い匂いがするんだ」

真翔さんは言いながら
僕の秘所に顔をうずめる。

「だからずっと
ユウの蜜を舐めてたいし、
ユウを抱きたくて仕方が無いんだ。

これも女神のおかげかな?」

「ひゃ!」

真翔さんの声が
聞こえなくなったかと思うと
ぐい、と指が体内に入って来た。

長い指が僕の中をかき回して
僕は絶え間なく声を挙げてしまう。

「可愛い。
ユウ、ここも勃ってきた。
赤く熟れて、おいしそう」

舐めてあげる、って言われて
待って!っと声を挙げる前に
陰核があたたかい
真翔さんの口の中に入った。

僕は必死で両手で口を塞いで
声を押さえ込んだ。

そうしないと
隣の部屋にまで
聞こるような声を
出しそうだったからだ。

「甘い。
やっぱりユウの蜜は
おいしいよ」

ぐちゅぐちゅと指が動き、
真翔さんは指で僕の
秘所を左右に広げる。

「ここからどんどん、
甘いのが溢れてくるね」

長い舌が、
僕の体内に入って来た。

指は今度は陰核を
撫でたり、潰すように押したり、
緩急の激しい動きで
僕に刺激を与えてくる。

僕はもう頭がぼーっとしてきて
ちゃんと声を押さえられているのかわからない。

「味見、だけだったのにな」

真翔さんが顔を上げて僕を見た。

そして体を起こし、
大きくそそり勃つ欲棒を
僕の前に見せる。

「やっぱり、入れていい?」

って。
頷く以外の言葉がでない。

真翔さんは嬉しそうな顔をして
僕の秘所のあたりを
欲棒でぐちゅぐちゅと
遊ぶように触れた。

なかなか欲棒は入ってこない。

その代わり、
真翔さんの指よりも
太くて熱い欲棒が
僕の陰核や入り口付近に
何度も押し付けられて
僕は悶えた。

早く、って思った。

こんなこと、
今まで思ったこと無かったのに。

早く入れて、って。

恥ずかしくて言えなかったけれど
代わりに僕は
真翔さんの腕を
引き寄せるように掴んだ。

真翔さんは驚いた顔をしたけれど
そのまま僕に引かれるように
僕の上に乗るような状態で僕を抱きしめた。

ゆっくりと僕の中に欲棒が入ってくる。

「ユウの中、気持ちいい」

真翔さんが吐息のように言い、
唇が重なる。

「でも、動きたい。
いい?
ごめん、優しくするつもりだったけど」

真翔さんは唇を離して
ぎゅっと僕を抱きしめた。

瞬間、ずん!と欲棒が
僕の奥を突いた。

その刺激に挙げそうになった声を
真翔さんの唇が塞ぐ。

息ができないぐらいの
口付をしながら
真翔さんは腰を動かし
僕の体内を激しく貪る。

激しく体内を欲棒で
突かれかと思うと、
今度は入口まで引き抜かれ、
優しくゆっくりと欲棒が動く。

その動きに安心して
体の力を抜くと、
また一気に欲棒が
僕の身体を貫いた。

僕はキモチイイが何度も
何度もせり上がってきて。

何がなんだかよくわからなく
なってきて。

「ごめん、出るっ」
って焦ったような真翔さんの
声が聞こえて。

ギューッと抱きしめられたとき、
僕は、ほっとして
真翔さんにしがみついた。


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