「ステータスオープン!」←これ異世界人笑うらしいな

~異世界転生~
 それは非業の死を遂げた人間が、女神の祝福を受け、類稀な能力と現代社会で培った知識を駆使し、異世界の人々から神々が如き尊敬、畏敬の念とを一身に受ける物語である。

 そして、この物語の主人公であるダイスケもまた、斯様な運命に翻弄されるひとりの人間……ではなかった。
 彼が授けられた能力とは――

〝ステータスオープン〟

 異世界へ行く人間全員が持っているであろう、いわば、標準装備的な能力だった。
 それは主に自身の能力や、健康状態、持ち物などをチェックするためのもの。
 しかし、ダイスケはこれを使うたびに、〝MP〟つまりは魔力を消費していた。

 あまりの出来事に、この世の全てを呪おうとするダイスケ。
 しかしそこへ、同行者である謎の少女〝アン〟が助言を授ける。
「ただステータスオープンするだけでMPを消費するはずがなかろう」
 尤もだと考えたダイスケは、改めて自身の、ゴミみたいなステータスと向き合う。
 そしてダイスケは気が付く。
「なんかこのステータス画面、触れるし、持てるんだけど……」

 この物語は『ステータスオープン』しか能の無い主人公が、異世界にて待ち受ける過酷な試練と運命を、相棒のアンと共に乗り越える物語である。


※プロローグはほぼ主人公と女神のコントなので、興味がなければ飛ばしてください。
※主人公は最初はあまり強くありませんが、後からどんどん強くなります。
※あらすじの続きは『第10話 〝チカラ〟の本質』からとなっています。
※主人公が活躍するシーンは『第19話 はじめてのたたかい』からとなっています。
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