プロポーズをした君のこと
初恋は誰にも知られないまま、
いつか忘れてしまうのだと思っていた。
そうやって何年も閉じ込めていた想いが、
花束を持って立つ君を見て、心をざわつかせている。
物心ついた時からそばにいた近所のお兄さん、
今は自分が通っている高校の先生、
そして、その先生が俺の目の前で打ちのめされていた。
最愛の人がプロポーズに失敗して落ち込んでいるのに、
まだ自分のそばにいてくれることを喜んでしまった。
自分の幸せと相手の幸せ、どちらも両立する手段はどこにもないんだろうか。
性別も、年齢も、立場も越えて、
想いを伝えるのは今なのに、
弱みに漬け込見たくない僕は葛藤していた。
不器用で純粋な恋の物語。
いつか忘れてしまうのだと思っていた。
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