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真実の答えを見つけたくて

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私は、弥生の好意に甘えて、慶都さんのこと、理久先生のこと、そしてマリエさんのこと…いろんなことを夢中になって話した。


ずっと胸に抱えてたものを一気に大量に吐き出した感じで、どんどん心が軽くなっていくのがわかった。


弥生はうなづきながら、ずっと耳を傾けてくれた。


『こんなことは弥生にしか話せなくて。弥生も悩んでるのに申し訳ないんだけど、今、どうしてもちゃんと考えたくて、相談にのってもらいたかったんだ』


『そっか。うん、よくわかったよ。いっぱい抱えてつらかったよね。話してくれてありがとう』


『私のことで、弥生にわがまま言ってごめんね』


『わがままなんて思ってないから』


そう言ってから、弥生は少しの間黙っていたけど、


『今の話を聞いて思った率直な意見を言うとさ』


『う、うん』


ドキドキするよ、いったいどんな言葉が出てくるんだろう。


『私はさ、彩葉には慶都さんしかいないって思う』


『えっ…』


『慶都さんは、雪都君のパパなんだから』


『う、うん…でも…』


『彩葉はお嬢様だね、うらやましいよ。可愛いお嬢様、ううん、お姫様だね。お姫様にはちゃんと慶都王子様が近くにいて守ってくれてたんだよ』


『慶都王子…』


『そっ、慶都王子。でも、お互いの誤解や、行動にちょっとした誤差が生まれて離れ離れになって。好き同士なのに一緒にいられない時間を過ごしてしまった。しかも2人の間には小さな小さな雪都王子が生まれていたのに…』


『弥生…』


『その雪都王子とお姫様の前に、超イケメンの王子様が白馬に乗って舞い戻ってきた。今度こそ、愛するお姫様と、そして可愛い王子を守るんだって』


ずっと憧れてた、白馬に乗った王子様の話。


女性なら1度は夢見るストーリー。


『お姫様もお姫様で、途中入ってくるライバルにも負けず、2人は愛を貫いて幸せになる。めでたしめでたし…』


自分で言って拍手をしてる弥生。


『童話作家?』


『うん、そうだよ。私が描いたシンデレラストーリーはいかが?』
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