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花火が咲いた夜、君と見た景色~慶都side~
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『…本当に…私…慶都さんの側にいてもいいんですか?』
『ああ。もちろん』
ニコッと笑いかけたら、彩葉はギュッと目を閉じてポロポロと大粒の涙を落とした。
『慶…都…さん、私…あなたの側に…いたい。ずっと一緒に…』
必死で泣く声を抑え、絞り出すように言ってくれた言葉。
震える唇が、その言葉の重さを物語っている。
彩葉の気持ちは…嘘じゃない。
一生懸命に自分の想いを語ってくれたこの人を、今度こそ死ぬ気で守り抜きたいと強く思った。
『…俺も、君の側にいたい。雪都と3人で幸せになろう。毎日笑顔で過ごせるように、ずっと待たせた分も、彩葉の心を俺の愛で満たしてやるから』
美しい肌を涙でいっぱい濡らして、彩葉はうなづいた。
『…本当に夢みたいです。ずっとずっと私も慶都さんが好きでした…』
すぐに言葉を詰まらせる彩葉の肩に、俺はそっと手を差し伸べ、ゆっくりとさすった。
『すみません…ありがとうございます』
『ゆっくりでいい。彩葉の想い、聞かせて』
『はい… 慶都さんとは釣り合わないから、必死で忘れなきゃって思って、何度も何度も忘れる努力をしました。でも…私、慶都さんを忘れることなんて出来ませんでした。いっつもグズグズ悩んで。なのに…あなたはこんな私をずっと想っててくれて…信じられないけど、すごく嬉しくて』
『彩葉…』
『やっと、自分の本当の気持ちに素直になりたいって思えました。だって、こんなにも胸が熱いから…私、慶都さんの胸に飛び込みたい。もう、迷いたくないです』
その瞬間…
夜空を彩るように、一輪の花が美しく咲いた。
まるで2人を祝福するかのように…
俺は彩葉の顔を覗きこんでうなづいてから、その手を取って、そっと握った。
繋いだ手から伝わってくるぬくもりに、心は深くつき動かされ…
例え全て失っても、世界で1番愛おしい人の、この手だけは絶対に離さないと誓った。
『ああ。もちろん』
ニコッと笑いかけたら、彩葉はギュッと目を閉じてポロポロと大粒の涙を落とした。
『慶…都…さん、私…あなたの側に…いたい。ずっと一緒に…』
必死で泣く声を抑え、絞り出すように言ってくれた言葉。
震える唇が、その言葉の重さを物語っている。
彩葉の気持ちは…嘘じゃない。
一生懸命に自分の想いを語ってくれたこの人を、今度こそ死ぬ気で守り抜きたいと強く思った。
『…俺も、君の側にいたい。雪都と3人で幸せになろう。毎日笑顔で過ごせるように、ずっと待たせた分も、彩葉の心を俺の愛で満たしてやるから』
美しい肌を涙でいっぱい濡らして、彩葉はうなづいた。
『…本当に夢みたいです。ずっとずっと私も慶都さんが好きでした…』
すぐに言葉を詰まらせる彩葉の肩に、俺はそっと手を差し伸べ、ゆっくりとさすった。
『すみません…ありがとうございます』
『ゆっくりでいい。彩葉の想い、聞かせて』
『はい… 慶都さんとは釣り合わないから、必死で忘れなきゃって思って、何度も何度も忘れる努力をしました。でも…私、慶都さんを忘れることなんて出来ませんでした。いっつもグズグズ悩んで。なのに…あなたはこんな私をずっと想っててくれて…信じられないけど、すごく嬉しくて』
『彩葉…』
『やっと、自分の本当の気持ちに素直になりたいって思えました。だって、こんなにも胸が熱いから…私、慶都さんの胸に飛び込みたい。もう、迷いたくないです』
その瞬間…
夜空を彩るように、一輪の花が美しく咲いた。
まるで2人を祝福するかのように…
俺は彩葉の顔を覗きこんでうなづいてから、その手を取って、そっと握った。
繋いだ手から伝わってくるぬくもりに、心は深くつき動かされ…
例え全て失っても、世界で1番愛おしい人の、この手だけは絶対に離さないと誓った。
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