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そして追いかけた
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しおりを挟む最奥に押し込んだまま彼は動かず、達してひくつく私の首筋を舐めて強く吸う。
その感覚は少し痛くてゾクゾクして、初めに噛まれた時を思い出してしまう。
「…あ……っ、は……っ、ぁあ……、るい、く…、ぬい、て……っ」
抜いてって言ってるのに類くんはわざわざ奥にぐりぐりと押しつけてきて目の前がチカチカした。
ぎゅっと彼の身体に腕を回して強く抱きしめる。
「こ…んなの……っ、ずっとイっちゃう……っ」
そう告げると、首筋に吸い付いていた彼は今度は私の舌に吸い付いて深く絡めてきた。
湯気も類くんの身体も熱くて肌からは汗が吹き出してくるのに、息継ぎもできないくらい類くんはキスを落としてくる。
お腹の奥がさっきからきゅんきゅんと締めつけてきて痛いくらい。
「はあ……、はあ……っ」
苦しくて息ができなくて私は顔をそらした。
すると彼は自分の根本に触れて私の中から少しだけ引きずり出した。
「…類くん、ゴム……」
そういえば興奮しまくっていてお互いゴムなんて頭にもなくて、今彼のは生で入ってしまっている。
誰とするにも必ずゴムは着けていたし、今まで類くんとする時も少しの理性でそれは忘れていなかったのに。
すると類くんはゆるゆると腰を動かしてぬぽんっとソレを抜いてしまう。
「悪い、…もう、暑いから先出る」
そう言うとシャワーを軽く浴びて類くんは風呂場を後にした。
私もそれを見送ってからゆっくりと湯船を出てシャワーを浴びる。
私、あのままシてほしいって思ってしまった。
あのまま、深く深く突いてほしいって……。
脱衣所に出てタオルで拭き、置いてあったシンプルなパジャマを着てベットルームに行く。
類くんはベットに座ってて、私の姿を見ると手首を掴んで私を見上げた。
「…ごめんなんか、頭に血が上って、入れちまった」
「……いや、私も全然ゴムとか頭が回ってなかったし、類くんだけのせいじゃないというか…」
まさか類くんったら、反省してたみたい。
その様子が物珍しくて可愛らしく思えて私はふふ、と微笑んでしまう。
私が屈んでキスすると、類くんはまた私を抱き寄せて膝の上に座らせ髪を撫でながらキスに応えてくれた。
「ん……、すき、類くん……」
優しいキスに優しい手つき。
パジャマはすぐに脱がされて、彼はそばに出していたらしいゴムをつけてすぐに私のソコにあてがった。
私がゆっくりと腰を下ろすと類くんは風呂上がりだからか色っぽい顔で私を見つめてくれる。
「ふ、ぁ……っ、はあ……」
熱くて硬いのが私の中に収まった。
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