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第二章

2-83 三人で話し合って

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 ギルマスとフレアの視線を受けながら私は口を開いて自分の考えを伝えた。

『私もフレアと同じ意見よ。どの人も見た目にしても、能力にしても申し分ない人達ばかりなのは分かってる。
 実際にこの目で見たし...それに失礼を承知で"鑑定"を使わせてもらったわ。
ほんと、皆んな凄い能力の持ち主ばかりよ。ギルドで働くより、冒険者として仕事した方がいいと思うぐらいよ。
怪我だって私が魔法でどうにか回復させてあげるしね。彼らがそうれをもし望むならそうした方がいいと思うぐらいにね。』

私はそこまで話すと一度話すを辞めて席から立った。
そして部屋にある窓の側まで行き窓を開けて空気を入れる。

窓からはとても心地よい風が入ってくる。
机の上に置かれた書類が風につられて部屋の中で舞い上がる。

それを私は魔法で制御しながら、外の風景を見ながら再び話を再開する。

『でも、私達が集めているのは...求めているのは、種族関係なく手を取り合って共に頑張って仕事ができる人が欲しいのよね。
 人間でも、ドワーフでも、エルフでもそれはいいの。
ただ本当に差別や偏見なく働いてくれたらいいのよね。』

私がそう言うとフレアはそうだなと呟く。
ギルマスはそれもそうだが...と苦情を言おうとするので、それを制して私はさらに続きを言う。

『せっかく同じ時代を同じ場所で産まれて生活してるんだから...歪みあって辛い思いをするより、互いに笑って、楽しんで、笑顔で過ごせたらいいと思うの。
たったそれだけのことなのよ。
それができないんであれば...例え有能な能力や素晴らしい経験値をもっててもいらないわ。』

私はそう言ってギルマスとフレアの顔を見て微笑する。

私のその姿を見てギルマスやはりなぁーと言った感じで頭を抱える。

フレアはそうだと思いましたよと言った感じで私に微笑を返してくれた。

ギルマスはそんな私達を見てハァーと溜息を吐きながら、手元の書類を整理しながら

「とりあえず...奴らが待ってるから、ちゃんと答えてやらんとなぁー。」

と苦し紛れの様な感じで台詞を吐いてギルマスは席を立った。

私とフレアはそんなギルマスを見て"そうね""そうですね"と答えて、部屋の窓を閉めてギルマスに続いて部屋から出て彼らの元へと向かった。

私達が部屋から出ると、大きな広間にそれぞれの種族ごとに集まって待っていた。

私はやれやれと思いながら彼らの姿を見ながら彼らの中心に行く。

彼らは私達が来ると側まで近寄って来て私達の言葉を待っていた。

彼らにギルマスが最初に声をかけた。











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