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ポケットの中の手紙
【第9回ライト文芸、奨励賞をいただきました】
娘の結愛は、幼い頃から父・洸太の作業着のポケットに手紙を入れてくれていた。
「パパ大好き」
「いつもありがとう」
折り紙やメモ用紙に書かれた言葉は、洸太の宝物だった。
やがて結愛は成長し、反抗期を迎え、父娘の距離は少しずつ離れていく。
そして十八歳となり、結愛は大学進学のために家を出ることになった。
出発の日、見送りをした光汰のポケットには、久しぶりに結愛からの手紙が入った。
それは父への感謝の言葉と、もう一枚、思いがけない紙だった。
表紙イラストは写真AC様の画像をアプリで処理しています。
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