【読切短編】「お前でなければ、駄目なんだ」——傀儡王女が処刑前夜の騎士を救った理由 ~前世の記憶を持つ私の、運命の人を探す物語~

前世では、誰にも見てもらえなかった。
優秀な兄と妹に挟まれ、いつも比較されて。唯一の理解者だった幼馴染は、私を守ろうとして死んだ。
そして私も——ストーカーに刺されて、死んだ。
目覚めたら、異世界の王女になっていた。
ただし、実権ゼロの傀儡。味方は一人もいない。五年後には国が滅ぶ。
神様は言った。「味方を一人与える。自分で見つけ出せ」
二年間探し続けて、ようやく見つけた。
冤罪で処刑される直前の、一人の騎士。
見返りなく正しいことをしようとして、消されようとしている人。
——前世の幼馴染と、同じ目をした人。
「お前でなければ、駄目なんだ」
今度こそ、私が守る。二度と、失わない。
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