荊軻断章
戦国時代末期中国。燕国の楽士高漸離は、謎の旅人荊軻と出会う。音楽を介して深く結びつく二人だが、刺客として秦王(後の始皇帝)暗殺を強要された荊軻は一人旅立つ。
その後、荊軻の死を知った高漸離も秦へ向かい、そこで荊軻が再会を望みつつも果たせなかった彼の友人と出会う。
史記列伝荊軻の章で語られつつも正体が不明な、「荊軻の待ち人」について考えました。
その後、荊軻の死を知った高漸離も秦へ向かい、そこで荊軻が再会を望みつつも果たせなかった彼の友人と出会う。
史記列伝荊軻の章で語られつつも正体が不明な、「荊軻の待ち人」について考えました。
あなたにおすすめの小説
あやかし吉原 ~幽霊花魁~
菱沼あゆ
歴史・時代
町外れの廃寺で暮らす那津(なつ)は絵を描くのを主な生業としていたが、評判がいいのは除霊の仕事の方だった。
新吉原一の花魁、桧山に『幽霊花魁』を始末してくれと頼まれる那津。
エセ坊主、と那津を呼ぶ同心、小平とともに幽霊花魁の正体を追うがーー。
※小説家になろうに同タイトルの話を置いていますが。
アルファポリス版は、現代編がありません。
if 大坂夏の陣 〜勝ってはならぬ闘い〜
かまぼこのもと
歴史・時代
1615年5月。
徳川家康の天下統一は最終局面に入っていた。
堅固な大坂城を無力化させ、内部崩壊を煽り、ほぼ勝利を手中に入れる……
豊臣家に味方する者はいない。
西国無双と呼ばれた立花宗茂も徳川家康の配下となった。
しかし、ほんの少しの違いにより戦局は全く違うものとなっていくのであった。
全5話……と思ってましたが、終わりそうにないので10話ほどになりそうなので、マルチバース豊臣家と別に連載することにしました。
石榴(ざくろ)の月~愛され求められ奪われて~
めぐみ
歴史・時代
お民は江戸は町外れ徳平店(とくべいだな)に夫源治と二人暮らし。
源治はお民より年下で、お民は再婚である。前の亭主との間には一人息子がいたが、川に落ちて夭折してしまった。その後、どれだけ望んでも、子どもは授からなかった。
長屋暮らしは慎ましいものだが、お民は夫に愛されて、女としても満ち足りた日々を過ごしている。
そんなある日、徳平店が近々、取り壊されるという話が持ちあがる。徳平店の土地をもっているのは大身旗本の石澤嘉門(いしざわかもん)だ。その嘉門、実はお民をふとしたことから見初め、お民を期間限定の側室として差し出すなら、長屋取り壊しの話も考え直しても良いという。
明らかにお民を手に入れんがための策略、しかし、お民は長屋に住む皆のことを考えて、殿様の取引に応じるのだった。
〝行くな!〟と懸命に止める夫に哀しく微笑み、〝約束の1年が過ぎたから、きっとお前さんの元に帰ってくるよ〟と残して―。
【完結】『冥府の渡し守〜地獄絵師と黄泉返りの秘密〜』
月影 朔
歴史・時代
もし、あなたの描いた絵が、死者の魂を導く扉になるとしたら?
筆一本で地獄を描き続けた孤独な絵師、幻斎。
彼の鬱屈した日常は、現世と冥府を繋ぐ『渡し守』としての運命によって一変する。
謎の童子に導かれ、死者の魂を導く幻斎。
笑い、泣き、そして後悔を抱えた魂たちとの出会いは、冷え切った彼の心に人間味を取り戻していく。
罪と贖罪、そして魂の救済を描く、壮大な和風ファンタジー。
あなたの心を揺さぶる物語が、今、幕を開ける。
『五感の調べ〜女按摩師異聞帖〜』
月影 朔
歴史・時代
江戸。盲目の女按摩師・市には、音、匂い、感触、全てが真実を語りかける。
失われた視覚と引き換えに得た、驚異の五感。
その力が、江戸の闇に起きた難事件の扉をこじ開ける。
裏社会に潜む謎の敵、視覚を欺く巧妙な罠。
市は「聴く」「嗅ぐ」「触れる」独自の捜査で、事件の核心に迫る。
癒やしの薬膳、そして人情の機微も鮮やかに、『この五感が、江戸を変える』
――新感覚時代ミステリー開幕!
別れし夫婦の御定書(おさだめがき)
佐倉 蘭
歴史・時代
★第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★
嫡男を産めぬがゆえに、姑の策略で南町奉行所の例繰方与力・進藤 又十蔵と離縁させられた与岐(よき)。
離縁後、生家の父の猛反対を押し切って生まれ育った八丁堀の組屋敷を出ると、小伝馬町の仕舞屋に居を定めて一人暮らしを始めた。
月日は流れ、姑の思惑どおり後妻が嫡男を産み、婚家に置いてきた娘は二人とも無事与力の御家に嫁いだ。
おのれに起こったことは綺麗さっぱり水に流した与岐は、今では女だてらに離縁を望む町家の女房たちの代わりに亭主どもから去り状(三行半)をもぎ取るなどをする「公事師(くじし)」の生業(なりわい)をして生計を立てていた。
されどもある日突然、与岐の仕舞屋にとっくの昔に離縁したはずの元夫・又十蔵が転がり込んできて——
※「今宵は遣らずの雨」「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」「大江戸の番人 〜吉原髪切り捕物帖〜」にうっすらと関連したお話ですが単独でお読みいただけます。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
退会済ユーザのコメントです
ご感想ありがとうございます。初高漸離が拙作ということで、ただただ光栄です。お気に召していただけたのならいいのですが…。
荊軻の友として彼と同じく不朽の名を残した人物を描くことができていたらなと、今は願うばかりです。
最後までお目を通してくださいましてありがとうございました!
ひとことで言うと、切なくやるせないのに清々しい、と言った印象でした。
始皇帝暗殺と言うと、どうしても思いを遂げられなかった後悔や口惜しさが残りそうなのですが、荊軻も高漸離もそれぞれが自分自身に課した信念のようなものは全う出来たように感じられ、それが読後に感じた、どこか寂しい清々しさになったように思います。
市井の楽師である高漸離と良家の教育を受けてる荊軻の雰囲気も、二人の言葉遣いや態度で自然に感じ取れてモブになって酒場の二人を眺めてるようでした。高兄、柄悪い(笑)
荊軻の待ち人を軸に、とても新鮮な「始皇帝暗殺」の物語。
聞いた事のない筑の音が聴こえてくるような美しいお話、ありがとうございました。
最後までお読み下さってありがとうございました。史実では始皇帝暗殺未遂ということで、二名ともやり残してしまったもののある話なので、それをどうやって昇華させればいいのかずっと悩んでました。今回いただきましたご感想で、もしかしたら達成できたかなという気持ちでいっぱいです。
酒場のシーンなどはこちらもノリノリで書いていました、楽しんでいただけたのなら嬉しいです。光栄なお言葉、本当にありがとうございました。
完結おめでとうございます。
ネタバレになってしまうので詳しく書けませんが
荊軻にしろ漸離にしろ行動原理が大義や私怨ではなく別の理由だったのが、なるほど、こうきたかと膝を打ちました。膝割れた。
面白い作品をありがとうございました。
ご感想ありがとうございます、読んでいただけただけでもありがたいのにお言葉までいただけて嬉しいです…!
荊軻の話は既に多くの作品があるので、王道以外の話にするしかないなと最初から決めていました。二人の行動原理にご納得いただければそれだけでも書いた甲斐がありました、ありがとうございます!
荊軻がなぜ秦王暗殺に動いたのか、これまでにも映画やドラマや漫画でたくさんの荊軻像が描かれ、彼の視点で理屈が語られてきました。苛烈な秦王への鉄槌、親兄弟の仇、女、義理、はたまた追い込まれてしかたなく……。この作品は新たに一石を投じていると思います。
荊軻と高漸離の関係がとにかく濃密。作者は意図していないかもしれませんが、ブロマンスが香ってます。なのでBL好きにもオススメしたい。
中国歴史物に特有の人間関係の濃さと熱い友誼は読みどころですね。
応援しています、コンテスト頑張ってください。
過分なお言葉光栄です、ありがとうございます。
荊軻の事件は史記列伝の中で一番好きな章で。いつか自分なりに形にしたいと思ってました。一見歴史の激流の中に呑まれて流されていった二人ですが、現代に至るまで名を残しているその理由みたいなものが書けていたらなと思っています。
あと、下読みをお願いした友人にご指摘の件はことごとく言われました…。狙ったつもりは微塵もなかったんですが(笑)、これをきっかけにして新しい読み手様に恵まれればこれもまた僥倖です。
ラストまであとほんのわずかですが、最後までどうかお付き合いくださいませ。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。