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団長&副団長 × アミル
自己嫌悪 ★
しおりを挟む借りてある別の部屋に入り自身の股間に目を落とす。
猛り切ったそこは欲望を強く主張し、自己嫌悪とそれでも収まらない興奮に拍車を掛ける。
耐えられずベルトを外し、取り出した欲望を掴みを扱く。
目に浮かぶのは先ほどまで目の前で繰り広げられていた光景だった。
『やぁっ……』
カイルに抱き着かれたまま腰を押し付けられて切なげな声を漏らしたアミルの姿。
「くっ……」
何事か囁かれる度に息を乱し潤ませる瞳。縋るような求めるような視線で俺を見つめる表情。色づいた肌が誘うように欲望を煽った。
――!
吐き出した白濁の広がった手の平に自己嫌悪に陥る。
最低だ。
あれほどカイルに怒り、心配だから守らなければならないと思っていたのに。
欲望の対象にし快楽を得たことに激しい嫌悪感が襲う。
何が心配しているだ。
口でどんなに綺麗事を言っていても、俺も同じでしかない。
びくんっと大きく震えたアミルの耳に齧りついたカイルに猛烈な怒りを覚えた。
アミルに触れ、それを許され欲望を向ける存在。
どう誤魔化しようもない。
俺はあの時アミルを乱しているのが自分でないことに激しい怒りを感じていた。
俺を見つめながらカイルに腰を抱かれ欲望を押し付けられるアミルになぜ拒否しないのだと叫びたくて仕方なかった。そんな資格もないくせに。
手を汚した白濁を拭き取り欲望の痕跡を消す。
呼吸が落ち着き身を清めてもなお、アミルの幻影に吐き出した欲望の感触が残っているような気がした。
拳を握り、胸を焦がす凶暴な情動を抑える。
カイルに感じたのが強烈な嫉妬だと自覚せざるを得なかった。
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