彼が恋した華の名は:3

亜衣藍

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後日談

Eternal-3

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「んぅっ!」

(こいつ! まだ話が終ってないのにっ)

 抗議の意味を込めて、史郎の脇腹に肘打ちを見舞ってやろうとするが……。

「あっ!!」

「スッポンポンってのは、こういう時は便利だな」

 直接雄芯を握られ、聖の抵抗は封じられた。

 大きな手の平で包まれ、指の腹を使って先端をキュッキュと擦られると、耐え難い刺激が聖の身体を走り抜ける。

「うぅ……」

「ふん? ここは、相変わらず綺麗な色をしているな。こっちはどうだ?」

 揶揄うような口調で言うと、史郎は右手を雄芯に添えたまま、左手は違う方向へと這わせた。

 その指先が向かった先は、未だひっそりと閉じている後孔である。

 中の具合を確かめようと、一本だけ差し入れられた指が蠢いた。

「し、ろぉ! やめっ」

「なんだ、硬いな」

 期待半分失望半分といった声音で、史郎は呟く。

 どうやら聖は、幸いな事に犯されてはいないようだが――――このまま交合を挑むのは不可能だ。

 下準備がまだ出来ていない。

 そう判断すると、史郎はチッと舌打ちをした。

 だがすぐに、楽し気にニヤリと笑う。

「それじゃあ久しぶりに、お前の孔を解すところから始めようとするか」

「お、おい! それは――」

「オレはとっくにギンギンだが、まさか、このまま突っ込むわけにもいかんだろう」

 言葉の通り、いつの間にか史郎の男根は天を仰いでいた。

 彼は邪魔そうに自身のズボンと下着を左手で取っ払いながら、聖が逃げ出さないようにと、しっかりと右腕でその細腰を抑え込む。

「昔は散々無茶したが、オレも大人になったもんだと感心しないか?」

「どこがだよ!」
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