鷹華を空に、剣を心に

 鷹、華と書いてヨウカと読む。
 しかしこの街の人間であれば、いやこの地に生きる人であれば誰でも、その言葉の意味を知っている。
 鷹華という二文字で綴られたそれを、剣姫という意味で読むのが常であった。剣姫となりて、もし裏返ればそれは剣鬼ともなるのだ。
 その生き様は苛烈にして至極。
 ありとあらゆる悪を断ち、か弱き人々に救いの手を差し伸べるとされる至高の存在。
 しかしてそれは人の枠組みと理とを外れた存在だとも囁かれる。
 それら凡そ人間を形容するに相応しくない言葉の数々の羅列が、しかし真実に限りなく近いということを私は知っていた。

 これは、鷹華という英雄に出会った少女の物語である。

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終盤、甘い恋愛方向に流れてしまったので、カテゴリを「ファンタジー」から「恋愛」に変更しました。
なんとか規定文字数に収まるように手を入れました。
ほとんどはどこかしら削っているだけですので、読み直さないといけないようなところはありません。

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虚構少女シナリオコンテストに応募してみようと思い立ち、書いてみることにしました。
完結までお付き合い頂ければ幸いです。
また、よろしければお気に入りや感想などよろしくお願いします。
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