峠茶屋のイナリ飯
明治初期の街道筋。
道に迷った先の立場茶屋。足を痛めたおこうは楽しそうに茶屋の亭主と話している。奉公先から離れたのが嬉しいのだ。一方、左吉は虫の居所が悪い。弥之助の企みでお店を追い出された。江戸が東京となり、洋物流行りのこのご時世だ。和菓子屋なんぞ続くものか。あんこ職人の左吉の腕など不要だ。そう弥之助は思っているに違いない。
国境いの茶屋から見える秀峰富士と横浜の港の賑わい。洋物なんかに負けておれるか。新しいあんこの菓子を拵えてやる…
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