リス獣人の溺愛物語

天羽

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15さい

89話 触って※

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「リツ……リツ……」


優しい声にそっと目を開く。



……あれ、俺寝ちゃってた……のかな?


薄目を開くと、目の前には月明かりが覗く薄暗い部屋と人影。


ぼやける視界は目の前の存在を正確に捉えることが出来ない……でも、穏やかな声音と落ち着く匂いと……頬に触れる温もりを感じれば、自然とその名を口にしてしまう。



「……ら、でぃ…?」


そう呟くき、次第にはっきりとする視界。


「うん、そうだよ……リツ」


目の前の存在は骨ばった綺麗な手で俺の髪を梳き、穏やかに笑った気がした。


「ほ、本当に……ラディ?……夢じゃ、ない?」



ーー夢かと思った。
ラディが俺のそばに居て、俺に触って笑いかけて……。
全部俺の夢の中の出来事で、夢から覚めたらまた部屋で一人ぼっちかもしれないと。

でも目の前のラディはそんな震える俺の手を自身の大きな手で優しく包み込み、頬に当てた。


「ほら、ちゃんとさわれる。僕はここに居るでしょ?」


温かい……ラディの頬に触れて、ラディを感じられて、緊張の糸がほっと緩んだ気がした。
瞳からはじわりと涙が滲む。



「リツごめんね、なかなか授業と稽古から抜け出せなくて……こんな時間になってしまって。1人で不安だったよね?もう大丈夫、僕がいるから……」


よく見ると外は既に暗くなっていた。
ラディは制服を着たままで……俺の為に、授業や稽古が終了して直ぐに駆けつけてくれたのだと分かった。

そう思うと、申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが入混ざってもっと涙が出る。


俺は嗚咽を漏らしながら自身の手をラディに伸ばすと、震える声で口を開く。



「うぅ……ラディ、ラディっ……ごめ、おれぇ……ラディ忙しい、のに……」


「ううん……嬉しかった……っていうか、逆に遅すぎてリツが呼んでくれるの僕ずっと待ってたんだけど?」


くすくすと笑いながら頬を伝う涙を拭ってくれる。


「おれ、ラディに迷惑、かけなっ…ようにって……うぅ……ずっと我慢して……ひっぅ…気が付いたら、ラディと間違って…っぅ…ラオにギュッてして……」


「……そうなんだね、大丈夫…それは後で俺がライオネルに聞くから、リツは気にしなくていいよ……」


「そのあと…も、身体熱いの…っく……とま、なくて……じぶ…で、してみた…けど…全然気持ちよく、なくって……っぅぅ…ラディの手じゃないと……気持ちよくな、くてぇ……」



「うん、うん……話してくれてありがとう。じゃあリツ、リツは僕にどうしてほしい?」



……俺?そんなの決まってる……ずっと熱くてムズムズしてしょうがないんだ。



早く、早く俺にーーーーーーーー。



「らでぃっ……お、おれにっ!触ってほしいぃ……!!」


俺のその言葉にラディは破顔し、ギュッと抱きしめ、俺の頭をそっと撫でる。


「うん、分かった……リツ、ちゃんと僕を呼べて偉かったね……あとは僕に全て任せて、リツはただ気持ちよくなればいいから……」



「はうぅぅ……らでぃ、きすしたい」


俺がペロッと舌を出すとラディの顔が近づき、舌を舐められ、そのまま深く口付けをする。


「ふんっ……ちゅ、ちゅく……んぁ……むぅ……」


「ん、リツ……こっちももうびちゃびちゃだね」


「はぅっ!……んやぁ……ぁ、ぁ……んん」


先走りでびっしょりと濡れた俺のズボンとパンツを片手で素早く脱がせ、顕になる小ぶりな性器をゆるゆると扱き始める。


自分でやった時は全然気持ちよくなかったのに、ラディにやられると直ぐに果ててしまいそうになる。


「な、なんでぇ……はぅっ…じふ、でやったとき…は、気持ちよく、なかったのに……」


気持ちよくてトロトロになった頭で純粋に疑問に思った事を口にすると、ラディが小さく笑う。


「リツ、手貸して……僕がやり方教えてあげるから」


妖艶に微笑んだラディはそう言って俺の手を取り、俺の昂る性器を一緒に握った。


「え?……んくっ……ぁ…なに、するの?」


「いいリツ……最初はゆっくり動かして、親指でここを撫でる……気持ちよくなったらもっと早く動かしてーーーーーーー」


「あっ!……んぁ、はっ、はっ……ぁぁん……やぁっ……らでぃ……」


耳元で説明されると、耳に吐息がかかって……時折ちゅくっと耳を舐められる音もして、気持ちよくて……全然集中出来ない。


「んぁ、わか……ないぃ……んぁ、きもちぃ……ぁふっ……もっとぉ……らでぃもっとしてぇっ!」


「うん、もっとね……はぁ、本当に可愛い……僕だけのリツ……まぁリツが溜まったら絶対僕がするから、リツはこんな事覚えなくてもいいんだけど……」


ラディはトロトロに蕩けている俺には聞こえない声で小さく呟くと、上半身の服を全て脱ぎ捨てる。

顕になる恍惚とした筋肉。
逞しいその体躯にうっとりと目を奪われ、ほうっと息を吐く。

……欲しい、欲しい……この人が、ラディが欲しい……。


「らでぃ、ぁん…もっと……もっと触ってぇ」


涙を浮かべてそう言うと、ちゅと優しくキスをしてそれからは食むようなキスを何回も角度を変えて繰り返す。


服の裾から手を入れ、俺のピンと尖った頂をクリクリと潰したり、引っ張ったりして触れられるごとにお腹がキュンキュンとラディを求める。


「ぁ、ぁ……きもち、あぅ、でちゃうぅ……」


「うん、イっていいよ……」


ラディは俺の性器を素早く動かし、舌先でぷっくりと膨らんだピンクの頂を舌先で転がす。


「ひぁっ!……ぁ、くぅ……やぁ……きもち、きもちぃよぉ……」


ピュクと小さいながらも存在主張するそれを執拗に舐められ、吸われて、コリコリと動かされ……。


それが気持ちよくて……昂る性器を擦られるのも気持ちよくて……瞬間、目がチカチカと瞬くーーーーーー。



「はぁ、ぁぁ、んっ……でる、でちゃーーーーーーーーふあぁぁっ!!!」



びゅくっとラディの大きな手に吐き出す。

背筋がぶるっと震え、求めていた快楽が全身を駆け巡った。


はぁ、はぁと荒い呼吸を繰り返すと、俺の目元にキスを落としたラディはそのまま唇で涙を吸い取る。


「気持ちよかったね……でもまだ熱いの治まらないでしょ?今度は僕と一緒にしようか……」



熱を含んだラディの声に、達したばかりの身体がまた直ぐに反応して、それから俺は熱が収まるまで何度も何度も……ラディを感じていたのだったーーーーーーーーーーーーー。








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