竜の玉座と、最後の約束




人の国は、“龍王”によって守られている。

王として玉座に座るのは、数百年を生きる古竜――
黒曜の龍王アシュレイヴ。

その王宮で働く半竜の少年ルカは、幼い頃に龍王へ拾われた存在だった。

人にも竜にもなれない不完全な半竜。
精霊に愛されながらも、どこにも居場所を持てなかったルカにとって、王宮だけが唯一帰れる場所だった。

だがある夜。

ルカは、誰にも知られてはならない秘密を知ってしまう。

国を守る結界の核である龍王は、己の命を削りながら世界を支えていたのだ。

さらにルカだけは、本来龍族しか理解できない“竜語”を聞き取ることができた。

『――もう長くない』

その言葉を聞いてしまった日から、
半竜の少年と孤独な龍王の運命は、大きく動き始める。

これは、最後の龍王と、名もなき半竜が交わした“約束”の物語。





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