君の歌声が世界を調律するまで ――忘却の森の少女と、ランクの消えた冒険者たち――
病室で自由を夢見ながら息を引き取った少女は、神の使いとされる先住民族の少女・エルネとして異世界に転生した。
そこは魔法と精霊、そして人々の価値を「ランク」で縛る神殿が支配する世界。
前世の記憶と、万物の魂を震わせるスキル【聖域の歌詠み】を持つ彼女は、一族の掟を破り、聖獣ビャクと共に外の世界へ飛び出す。
「目指すはFランクからの自由な冒険者!」
……のはずが、彼女の歌声は枯れたオアシスを蘇らせ、最凶のドラゴンを寝かしつけ、さらには最強の聖騎士の剣まで「花束」に変えてしまう。
呪われた獣人の戦士カイル、
魔力を失ったエルフの魔術師リィン、
そして彼女を捕らえに来たはずの聖騎士フェリクス。
個性豊かな仲間と共に、エルネは世界の最北に眠る古代文明の遺跡へと辿り着く。
そこで明かされる、前世の記憶の謎と、この世界を縛る「神」の正体。
少女の奏でる旋律が、ランクという名の鎖を解き放ち、壊れかけた世界を優しく「調律」していく――。
これは、一人の少女が歌声ひとつで世界を救い、自由を勝ち取るまでの旅の記録。
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